米農家の収入はいくら?年収1000万円を目指せる方法も!

米農家の収入はいくら?年収1000万円を目指せる方法も!

米農家は儲かるという話を耳にしたけど、
実際リアルな年収はどのくらいだろう?

コメで年収1000万円を達成するにはどうしたらいいのかな?

んな疑問を抱える方へ、この記事では農林水産省のデータを元に、米農家の年収・売上を公開します!

また記事後半では、コメで年収1000万円を達成するために必要なことも理解できますよ。

米農家のリアルな収入って? 年収◯◯万円!

米農家のリアルな収入って? 年収◯◯万円!

いきなり結論です。

米農家の所得
・北海道で
個人経営:370万円法人経営:900万円
・都府県で 個人経営:-80万円法人経営:330万円

 

それでは詳しい年収等の数値を見てみましょう! 

北海道とその他都府県で数値が大きく異なるので分けて見ていきます。

まずは、北海道以外における稲作経営の年収等のデータ(北海道以外・稲作単一経営)です。

 個人経営法人経営
農業粗収益(売上)  【万円】201 3,830
農業経営費(経費)  【万円】2093,505
農業所得(年収)     【万円】-78 325
栽培面積                 【ha】1.629
労働時間                 【時間】6195,881

(出典:農林水産省「令和2年 営農類型別経営統計」)

 

まず、個人経営では所得がマイナスなことに驚いたのではないでしょうか?

個人経営では、売上:201万円・農業所得:-78万円 です。

労働時間を見てもわかりますが、個人の稲作は兼業農家が多いです。他の仕事をやりつつお米も育てているというスタイルですね。

ただしこのスタイルでは、数値に表れているように農業所得が低くなってしまいます。

記事後半で解説しますが、大規模で営農を行わなければ、水稲栽培のみで生計を立てるのは厳しいです

稲作のみでの農業所得(都府県)
個人経営:-80万円法人経営:330万円

 

続いて、北海道の稲作経営の年収等のデータ(北海道・稲作単一経営)。

 個人経営法人経営
農業粗収益(売上)  【万円】1,51510,820
農業経営費(経費)  【万円】1,1499,921 
農業所得(年収)     【万円】366899
栽培面積                 【ha】1078
労働時間                 【時間】2,15411,704

北海道の個人の稲作農家は所得370万円。これは会社員の平均年収(400万強)より少し少ない程度です。

個人経営ながら栽培面積は10haと都府県の約6倍の規模です。

稲作のみでの農業所得(北海道)
個人経営:370万円法人経営:900万円

 

※上記の数値はあくまで平均の数値のため、この数値より稼げる農家もいるし、稼げない農家もいます。

お米・稲作の問題点

米の問題点。収入が低下している 

米の問題点はズバリ、「余っていて取引額が下がっている」ことです。

ふと自分の生活に目を向けてみると、
朝はパン、昼はパスタというような生活を送っていますよね。

日本全体で見ると米の消費量は減り続けており、具体的には60年代は国民1人あたり年間120kgでしたが、近年では約60kgと半減しています。

このように需要が減り、供給が過多になるどどうなるか?

経済学で習う通り、価格が低下します。

というわけで、お米は余っていて取引額が下がっているというのが現状なんです。

コメで年収1000万円を目指すには?

コメで年収1000万円を目指すには?

結論から言うと、以下の3つの方法があります。

①土地を借り集めて規模拡大
②直販で売り切る
③一部を転作し、複合栽培する

①土地を借り集めて規模拡大

米専業で年収1000万を目指すには、どのくらいの栽培面積が必要でしょうか?

10aあたりの農業所得は3.3万(引用:「農林水産省「経営所得安定対策等の概要(令和3年度版)」)なので、単純計算で3.0ha必要です。

ちなみに、米農家においては「5.0ha未満だと小規模」という規模感です。

さらに、米はスケールメリットが大きい作物です。
機械化が進んでいることもあり、規模拡大をすると売上増加分が経営費増加分より大きくなります。

規模が大きくなればなるほど、10aあたりの農業所得は上昇していきます。(もちろんある一定からは上がらなくなりますが)

このように、高品質の米を安定的に供給できる段階で、土地を借り集めて大規模化志向にシフトすることで年収1000万円は達成できます。

②直販で売り切る

とはいえ、規模拡大が厳しい…という方も多いでしょう。

そんな方は「直販で売り切る」という方法が最適です。

農作物の販路には、ご存知の通り、農協市場出荷直販という方法がありますが、年収1000万円を目指すには、直販で高単価で取引するのがおすすめです。

栽培技術だけでなく、飲食店などの取引先を開拓していく営業スキルが重要になってきます

 

直販に関しては、日本トップクラスのメロン農家、寺坂さんの著書がおすすめ。農家なら一度は目を通しておくべき一冊です♩

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もちろん、直販では大量出荷できないため、1,000haのような大規模経営を目指す方には全くおすすめできない方法ではあります。

③一部を転作し、複合栽培する

例えば、お米から小麦に転作すれば、所得は多くなるし労働時間も少なくなります

また、お米から別の作物に転作すると、国からも交付金がもらえます。

こうした状況から、実際に米以外の作物で売上を立てる農家が増えてきています。

水田活用の直接支払交付金
主食用米から他の作物に作付けを転換する目的で国が農家に支払うお金。10aあたり約2万~10万5千円。地域ごとに対象作物を決めたり、金額を上乗せしたりする仕組みもある。
 
 

 

▶︎作物別の年収情報はこちら

 

こちらの記事では、儲かる作物について詳しく紹介していますよ。

農家全般の年収や手取りについてのまとめ記事はこちら。

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