さつまいもと一緒に写る農業女子
@kosakahouse

農家になるには?【新規就農 完全ロードマップ】

農業に興味があるけど、農家になるには何が必要なんだろう?

土地も人脈もお金もないけど、私も農家になれるのかな?

そんな悩みをもつ方向けに、
この記事では、農家になるための方法・農業の学び方・農家の年収などの重要情報を徹底解説!

最後まで読むと、新規就農についてまるっと理解でき、農家になるための方法が整理できますよ♩

農家になるには具体的にどうすればいいの?

農家になるには具体的にどうすればいいの?

まずは、農家になるためのざっくりとした流れをロードマップにまとめてみます。

①自分のやりたい農業を決めよう(就農の軸を持つべし)
②農家に向いている人かチェック!(農業に対して自己分析)
③ひたすら情報収集しよう(お金事情は特に重要)
④実務経験を積み栽培技術を学ぼう(3年程度)
⑤就農地域を探そう(一番頭を悩ませるかも)
⑥資金を用意しよう(初期費用は覚悟するべき)
⑦住居の確保をしよう
それでは、1つ1つ順番にみていきましょう!

①自分のやりたい農業を決めよう(就農の軸を持つべし)

農業女子 さくらんぼ

@taira_s10 あぐりマッチのInstagramでご紹介。


「農家になりたい!」というあなたが情報収集や農業経営について学ぶ前にやること。

それは、「なぜ自分は農業界に参入したいのか?」「どう生きたいのか?」を明確にするということです。

ここを疎かにせず、しっかりと自分の中で消化しておけば、今後の情報収集の効率も格段にUPしますよ。

農業を通じて何を実現したいか、どう生きたいかを明確に。
わざわざサラリーマンを辞めて農業をやる理由は何だろう?

 

例えば、軸の大きな1つとして、兼業or専業を決めておくことが重要です。

  1. 兼業で農業したい。別の仕事メインで関わりたい(兼業農家)
  2. ガチ農業したい。専業農家として稼ぎたい(専業農家)

あなたはどちらに当てはまりますか?

兼業農家のメリット・デメリット

農業女子 美人

@ikemoto.saki あぐりマッチのInstagramでご紹介。

 

実際に作物を作って販売したい!
ただ、農業一本ではなくて、収入のメインは別の仕事にしておきたいんだよな〜

そんな方は、本業をしながら農業もするという「兼業農家(最近では半農半Xと呼ばれるライフスタイル)」がおすすめ!

メリット
・初期投資少なめで済む
・本業での収入が精神的支えに
・将来、専業農家になることも選べる
デメリット
・農業での収入が低い(だいたい年200〜300万円)
・マルチタスクゆえ、農業スキル習得までに期間がかかる

 

一般的に、初心者がお客さんに販売できる作物を作れるまで3年(10,000時間)はかかると言われており、その間お金は出ていく一方。

そこで、リモートでできる本業だったり、プログラミング・ライティング・デザインなどスキルを活かした仕事などで収入があることが非常に大きな精神的な支えになるというわけです。

 

そもそも兼業の農家さんって多いの?

実は農家全体で見ると、専業の農家より兼業の農家の方がはるかに多いです。
具体的には、平成27年の兼業農家比率は全国平均で66.7%(出典:農林業センサス)。
つまり、農家の3人に2人は兼業農家です。

 

また、半農半Xについてはこちらで詳しくお話ししています♪

専業農家のメリット・デメリット

農家 夫婦

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続いて、専業農家のメリット・デメリット。

「農業一本で儲けたい」
「平均年齢67歳とも言われる日本の農業界を変えたい」

そんな熱い思いがある人は専業農家がおすすめ!

メリット
・農業に集中してフルコミットできる
・農業で大きく稼ぐことも可能
デメリット
・初期投資が大きい
・借金(融資)スタートでリスク大
・安定収入源がなく精神的に不安

 

専業で新規就農はいわゆる起業。経営者になるということ。

そうそう甘いことではありません。「農業こんなに大変だとは思わなかった…」と辞めていく専業で就農した方は数多くいます。

ですが、農業一本で儲けられる可能性があるのも事実。熱い思いがある人、ぜひ専業農家を目指して欲しいです!

②農家に向いている人かチェック!【自己分析】

みかん農家

@mizunoto.0419 あぐりマッチのInstagramでご紹介。


さて、「これまでの会社員という生き方に違和感を抱く」ということは、
あなたが農家という生き方にとても向いている可能性があります。

まだの方は、こちらの記事を使うなどして一度自己分析してみるのがいいでしょう♪

 

また、実際に農業を体験してみるとより実感が湧いてきますよ。

③農業の情報収集 農家の年収などをチェック!

農家 ベテラン 稼げる

@eisuke3203 あぐりマッチのInstagramでご紹介。


続いて、「ぶっちゃけ農家ってどのくらい稼いでいるの?」というお話です。

特に、お金に関する情報は重要ですので、必ず頭に入れておきましょう。

結論から言うと次の通り。

全農家の平均年収(所得)は約200万円。手取りは約150万円
主業農家に限定すると、平均年収(所得)は約800万円。手取りは約600万円

お金まわりは複雑な話になるので、詳しくは別記事にて解説しています!

お金事情は作物選定にも関わってくるので、時間をかけて調査することが大事です♪

④農業の実務経験を積み栽培技術を学ぼう【おすすめ3選】

大規模農家の一面に広がる広大なねぎ畑

@torako.co.ltd あぐりマッチのInstagramでご紹介。


次は「で、農家になるにはどうやって勉強するのがいいの?」というお話。

いろんな勉強法がありますが、再現性があるおすすめの方法は以下。

おすすめの勉強方法
方法1:農業法人に勤務
方法2:農業大学校に通う
方法3:実際に農家のもとで働く
「栽培技術は家庭菜園で学んだし…」という方も実務経験を積むのが重要。
生業としての農業(大きな面積)になると教科書通りにはいきません。
 
3つの方法のいずれでもいいですが、実務レベルの栽培技術や農機具の使い方をみっちりと学びましょう。

どの方法も、期間は3年程度をイメージしておくといいでしょう。

方法1:農業法人に勤務

まずは「農業をしている企業に入社する」という方法。

なんといっても、毎月安定してお給料がもらいながら技術を習得できるという点が魅力です。

 

栽培技術もままならない状態で独立すると、金銭的・時間的に相当厳しい生活になり、精神的に病みがちです。

一方で、栽培技術をしっかり習得した上で独立すると、金銭的・時間的にゆとりもでき、成功確率がぐんと高まります。

実際、独立就農して農業経営者として成功した人には農業法人出身が多いですよ。

 

農業法人への就職に興味がある方は、「農業法人 求人」とGoogleで検索すれば、結構な数の求人がヒットしますよ。

方法2:農業大学校に通う

農業の専門学校「農業大学校」で勉強するという方法も一般的でおすすめ!

農業大学校を選ぶ際のポイント
農業初心者が最も必要なのは栽培技術
栽培技術をおろそかに、マーケティングや6次産業化の講座ばかりの所は非推奨

また、農林水産省が農業大学校一覧を公開してるので、一度お住まいの居住地で探してみてはいかがでしょうか?

▶️農林水産省 公式HP 農業大学校一覧

方法3:実際に農家のもとで働く

indeedやdayworkなどで農業バイトを探したり、FacebookなどSNSで気になる農家さんにDMを送るというのもおすすめ!

筆者は何度も経験があるのですが、「お手伝いさせてください」とDMを送れば大概の農家さんは快く引き受けてくれますよ。

 

 

また、ここまで触れてきませんでしたが、実は農家の人と結婚してしまうという方法が低リスクで成功する正攻法かもしれません。頭に入れておくといいでしょう。

「あれ、ところで農家とどうやって出会えばいいの?」という方へ、

マッチングサービス「あぐりマッチ」がオススメ♩農家がたくさん在籍するマッチングアプリなんです。

あぐりマッチの口コミはこちらで解説していますよ。

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⑤就農地域を探そう(就農時に一番頭を悩ませるかも)

就農地域を探そう

さて、栽培技術や農業経営について学びを深めることができたという方は、
いよいよ就農地の選定に移りましょう!

「新規就農者がどんな理由で就農地を選んだのか?」という統計データがあるのでみてみましょう!

就農地域の選定理由ランキング
1位:取得できる農地があった(53.1%)
2位:就業先・研修先があった(27.7%)
3位:行政等の受け入れ・支援対策が整っていた(27.0%)
4位:自然環境がよい(24.6%)
5位:その地域を以前からよく知っていた(24.5%)

(※複数選択可)

引用:全国農業会議所全国新規就農相談センター「平成28年度新規就農者の就農実態調査」

 

まずは自分の”就農の軸”を元に、自分の理想の農業を実現できる地域興味のある作物の産地などである程度絞り、そして自治体に相談し、農地が取れたらそこに決めるというわけです。

地域によっては見つかりやすさが全然異なり、運ゲーと化すこともあります。。。

ポイントとしては、事業計画書を持って話をしたりと農業に対する熱意を示せば、担当の人も親身になって探してくれますよ。

⑥就農の資金を用意しよう(初期費用は覚悟するべき)

就農の資金を用意しよう(初期費用は覚悟するべき)

さて、就農地を選定しつつやるべきは、就農に必要な資金を用意することです。

よく言われるのが「自己資金は300万円〜600万円は用意しておけ」ということ。

確かに専業農家は収入が高いですが、就農1年目から稼げるケースは非常に稀です

「生活費が不足→やむを得ず離農」というケースはよくあるため、自己資金は多ければ多い方がGood。

「え、自己資金なくても融資で借りればいいじゃん」という方もいるかもしれませんが、公庫や銀行は自己資金が全くない人には大した額のお金は貸してくれません。最低300万円は貯めておきましょう。

なお、「お金や人脈や知識もないけど、どうしても農家になりたい!」という方は、初期費用が少なめの農業形態を選ぶという手もあります。こちらで詳しく解説していますよ。

⑧住居の確保をしよう

就農に必要な住居の確保をしよう

新規就農者の住居で一番多いのは実家です。

やはり、実家から通える距離で就農するのが金銭的に好都合ですよね。

また賃貸のケースだと、家賃いくらの物件が多いかという話ですが、
新規就農者は1万円〜5万円の物件が多いです。

新規就農者の家賃
1万円未満(5.7%)
1万円以上3万円未満(32.7%)
3万円以上5万円未満 (32.2%)
5万円以上10万円未満 (28.8%)
10万円以上(0.6%)

(引用:全国農業会議所全国新規就農相談センター「平成28年度新規就農者の就農実態調査」)

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます☕️

農家になる方法、ざっくりとつかめましたか?

みなさまの就農が上手くいくことを願っています。頑張ってください!

 

以下、今回紹介した記事などをまとめておきます。参考にしてくださいね。

▶︎半農半Xとは?生き方・魅力・実践方法に迫る!

▶︎農業に向いてる人ってどんな人?【5つのポイントで簡単チェック】

▶︎農業体験できる場所5選【気軽に実践可能!】

▶︎農家の年収・手取りはいくら?農家のお財布事情をぶっちゃけ!

▶︎【暴露】農家がお金持ちになれる驚くべき3つの理由とは

▶︎手取り200万以下!?「農家は儲からない」は本当なのか?

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