畜産農家の年収っていくら?

【畜産農家の年収】養鶏・養豚・肉牛農家など細かくチェック!

広大な大地でたくさんの牛や豚たちと暮らす畜産農家。

「大変だけどすごい儲かってそう♩」というイメージを持つ人もいるでしょう。

畜産農家さんの下で研修を受けてきたけど、
畜産経営者ってどのくらい儲けているのだろう?

直接年収を聞くのもタブーだし、
畜産農家の平均年収を知りたいな

こんな疑問をお持ちの方へ、この記事では農林水産省のデータを元に畜産農家の年収・売上を大公開!

畜産業界に興味がある人・畜産農家で経営者になりたい人は参考にしたい内容です♩

畜産農家の平均年収は◯◯万円!

養鶏農家の年収って?


いきなり結論から。

畜産農家の平均
1経営体あたり:年収380〜1880万円

 

それでは、畜産農家のお金事情を詳しく見てみましょう♪

以下は、農業形態別の1経営体あたりの売上・収入データです。赤下線が畜産農家になります。

 農業粗収益(売上
【万円】
農業所得(年収
【万円】
水田作31972.4
畑作1,077317
露地野菜作836271
施設野菜作1,590544
果樹作673260
露地花き
739263
施設花き1,8601,431
酪農7,5721,463
繁殖牛1,303376
肥育牛1,343801
養豚29,1051,876
採卵養鶏25,733781
ブロイラー養鶏15,3001,522

※粗収益から経費を引いたものが所得になります。
※農業所得には年金や農外所得は含まれません。

出典:農林水産省「平成30年 営農類型別経営統計

 

赤下線を引いた畜産の数値を見てみると、1経営体あたりの所得の平均は380〜1880万円となります。

畜産業の中でも特に所得が高いのは、酪農(1,460万円)・養豚(1,876万円)・ブロイラー養鶏(1,522万円)です。

 

畜産全体の特徴としてはこんな感じ。
・機械化が進んでいる
・大規模化が進んでいる
・売上・所得が大きい

農業の中でも、システマチックに管理されている工業寄りの農業なんです♩

 

なお、上記の年収などの数値は平均の値です。新規就農者やプロ農家などの違い、経営規模や経営方針の違いなどで大きなばらつきがあります

畜産農家の年収をもっと詳しくみてみよう

畜産農家の年収っていくら?
先ほどの項で見た”畜産農家の売上・年収”ですが、

実は、個人経営(家族) or 法人経営(会社)で大きく数値が変動します。

というわけで、それぞれ分類して詳しい数値を見てみましょう♩
(データは先ほどと同じく平成30年の農水省より引用しています。)

 

個人の畜産農家の年収や農業法人の売上の大きさを実感してみてください。

酪農経営の収入事情

 個人法人
農業粗収益(売上)【万円】6,58725,508
農業経営費(経費)【万円】5,22722,178
農業所得(年収)   【万円】1,3603,329

酪農の個人経営の年収は1,360万円です。

酪農経営の特徴としては、
・年による変動が少ない
・労働時間長め(会社員と同等。2000時間程度)
です。

 

ちなみに、北海道orそうでないかで大きく年収が変化します。

長くなるので、こちらで詳しく解説しています。気になる方はどうぞ!

繁殖牛経営の収入事情

こちらは肉牛経営のうち、母牛に子牛を産ませて一定期間飼育し、子牛を販売していく経営。

 個人法人
農業粗収益(売上)【万円】1,16814,693
農業経営費(経費)【万円】79414,138
農業所得(年収)   【万円】374555

繁殖牛の個人経営の年収は400万弱です。

子牛は体調を崩しやすいため、いち早く異変を察知する管理体制が必要です。

また、人工授精の知識や技術が必須なので、実務を始める前に勉強して資格を取得しておくといいでしょう。

肥育牛経営の収入事情

こちらは繁殖牛農家から子牛を購入し、消費者に食肉として販売する経営。

 個人法人
農業粗収益(売上)【万円】7,60160,121
農業経営費(経費)【万円】6,70360,095
農業所得(年収)   【万円】89826.3

肥育牛の個人経営の年収は900万円です。

 

特に和牛の肥育農家は非常に高年収です。

お肉にサシを入れるために熟練した餌管理の技術が必要になります

養豚経営の収入事情

 個人法人
農業粗収益(売上)【万円】6,72573,621
農業経営費(経費)【万円】5,65670,142
農業所得(年収)   【万円】1,0693,480

養豚の個人経営の年収は1000万強です。

意外かもしれませんが、企業でなくて個人でも平均年収が1000万円overなんです♩

 

牛とは異なり、現在は繁殖~肥育まで行う「一貫経営」が主流で、豚肉の加工から販売まで手掛ける「6次産業化」を行う経営体も少なくありません。

また、品種の掛け合わせにより、オリジナルのブランド豚の開発に熱心なのも養豚業界の特徴です。

採卵養鶏経営の収入事情

こちらは、養鶏の中でもを生産するために採卵鶏を飼育する経営体です。

 個人法人
農業粗収益(売上)【万円】5,18160,377
農業経営費(経費)【万円】4,84658,845
農業所得(年収)   【万円】3361,533

採卵養鶏の個人経営の年収は400万弱です。

採卵養鶏農家は、温度や湿度、照明など鶏が元気よく卵を産める環境を整えるのが大事です。

卵の回収を自動でする装置など機械化も進んできています。

ブロイラー養鶏経営の収入事情

こちらは、養鶏の中でも鶏肉を生産するために食用鶏を飼育する経営体です。

 個人法人
農業粗収益(売上)【万円】12,06526,869
農業経営費(経費)【万円】10,70524,766
農業所得(年収)   【万円】1,3602,104

ブロイラー養鶏の個人経営の年収は1360万円です。

こちらも結構な高年収になっていますね♩

 

消費者の健康志向の高まりから鶏肉需要は増加傾向で推移し、単価も堅実に伸びている業界です。

個人でも一戸あたりの飼養羽数も増え、大規模化が進んでいる状況です。

実際に畜産農家の声を紹介

酪農家の年収って?

データでは比較的高年収だったけど、実際どうなの?
畜産農家の生の声を聞きたいわ。

ということで、実際に新規就農をして畜産農家になった方の声を紹介!

確かに、畜産農家は朝は早く、長期休みも取れません。

牛に蹴られ骨折することも。。。

しかし、金銭的に豊かになれる職業でもあります。

畜産農家になるためには?【3つの方法】

最後に、畜産農家になるための3つの方法を解説します!

①企業に就職して畜産に携わる
②研修を積んで就農する

③畜産農家と結婚する

①企業に就職して畜産に携わる

まずは「農業法人に就職して畜産に携わる」という方法です。

畜産業は法人化が進んでいる業種です。近年は農業法人に就職して給料をもらうというケースも増えてきています。

求人倍率が低いこともあり、経験よりも人柄ややる気を重視されることが多いです。

②研修を積んで就農する

続いて、「畜産農家の元で働き、牧場経営のノウハウを身につけ、将来畜産農家としてデビューする」という方法

ちなみに畜産農家になろうとする場合、免許が必要です。
各都道府県が開催する家畜商講習会の全課程修了が必須です。各都道府県の畜産課で免許申請ができますよ。(参考:日本家畜商協会 家畜商になるためには

③畜産農家と結婚する

最後に、実は正規ルートかも?「畜産農家と結婚する」という方法です。

少し長くなるので、こちらで詳しく解説していますよ。内容はこんな感じです。

・酪農家と結婚するメリット・デメリット
・酪農家に向いている人の特徴
・酪農家と結婚する方法

 

 

 

▶︎作物別の年収情報はこちら

 

こちらの記事では、儲かる作物について詳しく紹介していますよ。

農家全般の年収や手取りについてのまとめ記事はこちら。

農家になりたいと考えている方はこちら!

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