
ねぎ農家って儲かると耳にしたけど
実際リアルな年収はどのくらいだろう?

ねぎ農家で高年収になるにはどうしたらいいのかな?
こんな疑問を抱える方へ、この記事では農林水産省のデータを元に、ねぎ農家の年収・売上を公開します!
また記事後半では、ねぎ農家で年収1000万円を達成するために必要なことも理解できますよ。
ねぎ農家のリアルな年収って?

青ネギ・葉ネギ・小ネギ

白ねぎ・根深ネギ・長ねぎ
いきなり結論です。
青ねぎ:年収160万円(10aあたり年収40万円 )
白ねぎ:年収100万円(10aあたり年収50万円 )
それでは詳しい数値を見てみましょう!
以下は、農水省が出しているねぎに関する年収等のデータ(全国平均)です。
青ねぎと白ねぎで数値が結構異なるので分けてみていきます!
青ねぎ | 1戸あたり | 10aあたり |
農業粗収益(売上) 【万円】 | 270 | 68 |
農業経営費(経費) 【万円】 | 110 | 27.8 |
農業所得(年収) 【万円】 | 160 | 40.2 |
所得率:58%
時給:1,353円
栽培面積:39.7a
白ねぎ | 1戸あたり | 10aあたり |
農業粗収益(売上) 【万円】 | 177 | 86.5 |
農業経営費(経費) 【万円】 | 73.9 | 36.1 |
農業所得(年収) 【万円】 | 103 | 50.4 |
所得率:39%
時給:897円
栽培面積:20.5a
まとめると、
ねぎ農家の収入は、
青ねぎ:年収160万円(10aあたり年収40万円、所得率58%)
白ねぎ:年収100万円(10aあたり年収50万円、所得率39%)となります。
所得率・収入から判断すると青ねぎがいいですね。
ねぎの特徴【他の作物との比較】
・収益性が結構高い
・収穫までが長い
まず、ねぎの特徴として、収益性が結構高いことが挙げられます。
冒頭で見たように、青ねぎの所得率は6割弱(58%)!
また、ねぎは種まき〜収穫まで約10カ月前後かかります。回転率は悪めですね。
非常に日数を要する作物なんです。
そのため売上を伸ばそうと思ったら、規模を拡大するのがベストな方法です。
ねぎ農家が多い地域とは? 【研修で行くべき地域】
ねぎの大産地はどこでしょう?
順位 | 都道府県 | 収穫量(t) | 割合(%) |
1 | 千葉県 | 56,900 | 12.9 |
2 | 埼玉県 | 50,800 | 11.5 |
3 | 茨城県 | 49,000 | 11.1 |
4 | 北海道 | 22,000 | 5.0 |
5 | 大分県 | 17,400 | 3.9 |
新規就農しようと考えている人は、「作物を選ぶ→大産地を選ぶ」あるいは「場所を選ぶ→特産品を選ぶ」という方法が一番成功確率が高くて無難です。
というのも、その土地の特産品であれば、受け入れ体制が整っていたり、サポートや施設が充実していたり、高い栽培技術を有している人が集まっており技術を身につけやすいためです。
というわけで、ねぎ農家の元に研修に行くなら千葉・埼玉・茨城がおすすめです。
ねぎ農家で年収1000万円を目指すには?
結論から言うと、以下の2つが必要です。
・土地を借り集め大規模で栽培する
ところで、ねぎ専業で年収1000万を目指すには、どのくらいの栽培面積が必要でしょうか?
先に述べたように、10aあたり年収40万だから単純計算で約2.5ha必要です。
ここまでの広さになってくると、積極的に雇用すること・機械導入が必須になってきます。
中古のねぎ収穫機ソフィHG100、手に入れました!
— ねぎ農夫@借金就農 (@negin0fu) March 18, 2020
また借金が増えた😇 pic.twitter.com/sNgJebt2wI
おわりに:実際に稼いでいるねぎ農家さんを紹介
いかがだったでしょうか?
稀有な例ですが、こんなに成功するねぎ農家さんもいるよという話も。
若手の注目株、ロックファーム京都の村田さんは、新規就農1年目から4haのねぎ畑を経営。売上6500万円を達成。
成功の秘訣は「良いものを作り、出荷して需要を増やし、近隣の地権者から農地を借りて拡大する」をスピード感を持って繰り返したことだそう。詳しくはこちらのインタビュー記事へ。
ここまでの例はなかなか厳しいかもしれませんが、高品質のねぎを安定的に供給できるようになった段階で、思い切って大規模化を検討してみてはいかがでしょうか?
また、こちらは農業界でも有名な、「1本1万円」でネギを販売される農家さんの書籍です。
元々ネギ栽培の初心者からスタートし、努力・改善を重ね続けて生まれた至極のネギ。農業にマーケティングを上手く応用した事例が満載です。
こちらの記事では、儲かる作物について詳しく紹介していますよ。
農家全般の年収や手取りについてのまとめ記事はこちら。
農家になりたいと考えている方はこちら!