「農家は儲からない」世間一般ではこれが常識。
男性なら、「もっと安定して稼げる仕事に就け」だとか、
女性なら、「もっと稼ぎのある旦那にしなよ、苦労するよ?」などなど…
否定的な意見ばかり。
確かに、農家って儲からないイメージが強いですよね。
しかし、はっきりと言わせて頂きます。
農家は儲かります。
ですが、決して世間のイメージに浸透することはありません。あなたはなぜだと思いますか?
この記事では、農家が儲からないと言われる理由や仕組み、実際の農家の金銭事情について深掘りしていきます。
農業の挑戦を躊躇している人も、農家との結婚に不安がある人もきっと農家への誤解が解けるはず。この記事を読んで、農家の本当の声、聞いていきませんか?
農家が儲からないと言われる仕組み
農家が儲からないと言われるのはなぜでしょうか?
稼げないというイメージがあるのには原因があります。一つずつ見ていきましょう。
兼業農家も含めた数字が公表されているから
農家の収入は主業農家も兼業農家もまるっとまとめられています。
より正確に分類して見ていく必要があります。
農家には様々な分類分けがあります。
農水省の「用語の解説」資料から抜粋して簡単にまとめてみました。
農家はまず2種類に分類されます。
- 販売農家(売上50万円以上の農家)
- 自給的農家(売上50万円以下の農家)
販売農家は大きく3つの種類に分類されています。
農家の種類 | 定義 |
---|---|
主業農家 | 所得の半分以上が農業・年間60日以上農業を行っている・65歳未満の世帯員がいる |
準主業農家 | 所得の半分以上が農業以外の仕事・年間60日以上農業を行っている・65歳未満の世帯員がいる |
副業的農家 | 65歳以上・年間60日以上自営農業をしている(主業農家や準主業農家を除く) |
また、平成31年度の農業構造動体調査(農水省)によると、主副別販売農家の構成割合は以下のようになっています。
主業農家 | 20.8% |
準主業農家 | 14.6% |
副業的農家 | 64.5% ← ここが多い |
主業農家の割合は2割。決して高いとはいえません。
当然ですが、農業に専念している人と、兼業でやっている準主業農家・副業的農家では収入が全く違います。
あまりにも雑多にまとめて平均を出していたら、そりゃ農家全体の年収は低くなるよね。
「農業は200万円も儲からない」は間違い。
正しくは、「農業を専門にしている主業農家ならば約650万円稼いでいる」です。
高年齢層も含めているから
また、農家の収入は副業的農家や65歳以上の農家さんも含めて計算されています。あまり稼ぐことが難しい・必要がない層です。
農家というのは基本的に定年退職がありません。続けるかどうかは個人の裁量によります。
ただ、年齢が高まるにつれ、体力的な苦労は増します。収入面でも十分でない結果になる可能性が高いです。
また、年金が貰える方や、ある程度貯蓄がある方は、そこそこ稼ぐ程度で良いでしょう。
こうした稼ぎが少ない年配の農家も、農家の収入として一括りにしているのです。
平均で見てしまうと、農家さんの収入が低く見えてしまいますよね。
助成金が貰いやすくなるから
潤っていることをアピールしない方が都合が良い場合もあります。助成金です。
農家によっては将来が不安な方や経営に苦労する方もいるでしょう。そうした人が救われるためにも、農業が儲かるとは言わないようにしているかも知れません。
わざわざ儲かると叫んで、結果として国全体の助成金を減らされる…みたいなことはする必要がないですよね。本当に必要にしている人に迷惑はかけたくないものです。
農家の金銭事情
それではいよいよ、リアルな農家の金銭事情を見ていきます。
謎に包まれていた農家のお財布、丸裸にしちゃいましょう!
主業農家の平均所得はいくら?儲かってないの?
農業を専門にしている主業農家は、農業だけで一年間で662万円の所得があります。
農業経営統計調査(農林水産省統計部)が公表していたデータを改めて表にしてみました。
平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | |
販売農家総所得 | 496 | 521 | 526 | 511 |
うち 農業所得 | 153 | 185 | 191 | 174 |
農業依存度(%) | 50.7 | 56.8 | 57.2 | 53.0 |
主業農家総所得 | 704 | 788 | 802 | 801 |
うち 農業所得 | 558 | 649 | 668 | 662 |
農業依存度(%) | 92.8 | 93.1 | 93.2 | 93.2 |
確かに全体で見ると、販売農家の農業所得は低いです。
既に解説したように、兼業をしている農家を含めた数字だからです。本当に見るべき数字は主業農家の所得です。
表にある通り、主業農家の農業所得は662万円。年金や農業関連所得なども含めると801万円にまで跳ね上がります。
サラリーマンの平均所得が約500万円(国税庁調査)であることからも、決して低い数字ではありませんよね。
むしろ高いじゃん!801万とかNHKみたいな大企業レベルと同じじゃん!
農家さんの金銭事情についてこちらでも詳しく解説していますよ。参考にどうぞ。
農家さんは意外とお金、持っています。こちらの記事ではその理由を暴露していますよ。
主業農家が作る作物って何?
古いデータになりますが、平成19年度の農水省の「農業経営隊と農業就業者の動向」を見てみてください。品目別に主副業農家の割合が公表されています。以下は主業農家に絞ってまとめた表になります。
品目 | 主業農家の割合 |
水稲 | 8.5% |
稲作 | 32.9% |
施設野菜 | 70.0% |
果樹 | 36.5% |
主業農家は施設野菜を作っている人が多いということが分かります。
(施設野菜とはビニールハウスで育てるトマトやキュウリなどの野菜のこと。)
つまり、所得が高い農家は施設野菜を作っている人が多いということです。
ちなみに、どの作物がどれだけ儲かるかは以下の記事が参考になりますよ。農業で一番儲かる作物は一体何でしょう?
主業農家は土地にもこだわっている
主業農家さんは土地選びで成功している方が多いです。例えば、北海道。北海道は農業が盛んですが、特に主業農家の割合が多いんです。
北海道の農家全体のうち、主業農家の割合は72.9%。全国の主業農家の割合21.6%と比較しても北海道の数字の高さが目立ちます。
また、生産農業所得統計 確報 平成30年生産農業所得統計によると、北海道は産出額が日本一位。儲かっていることがお分かりいただけると思います。
また、北海道の農家には魅力がたくさんあります。一番の魅力は〇〇です。
これから農業を始めたい方、土地選びは大事です。慎重に選んでくださいね。
ちなみに、今密かに人気なのが、酪農家です。要チェック!
儲けている農家と出会うには?
農家の金銭事情について知識はバッチリですね。農家はむしろお金持ちだと思われた方もいるはず。
さて、結婚相手は顔じゃない、年収じゃないと言われますが、現実問題としてお金は大事ですよね。
「高所得の農家さん、私を迎えにこないかな〜✨」って思いますよね!
ここからは農家と出会う方法について解説していきます。農業に興味がある女性は必見です!
農家と出会う方法は全部で5つあります。
- マッチングアプリ「あぐりマッチ」で出会う
- 農コンイベントで出会う
- 婚活サイトで出会う
- 農業体験をして出会う
- JAや各地方自治体の婚活パーティで出会う
以下の記事でさらに詳しく解説していますよ。
中でも一番おすすめな方法は「あぐりマッチ」を使うことです。
あぐりマッチは農家さんと素敵な出会いを実現するマッチングアプリです。あぐりマッチだからこそ、農家と出会える秘密がありますよ。
まとめ
この記事では、農家が儲からないというイメージの裏にある仕組みと理由、農家のリアルな金銭事情、そして農家と出会う方法について解説してきました。軽くおさらいしましょう。
農家が儲からないと言われる理由を3つ説明しました。
- 兼業農家も含めていた数字が公表されているから
- 高年齢層も含めているから
- 助成金が貰いやすくなるから
農家の金銭事情も3つ紹介しました。
- 主業農家の平均所得
- 主業農家が作る作物とは
- 主業農家は土地にもこだわっている
最後に、農家との出会いについてもご紹介しました。
おすすめは「あぐりマッチ」でしたね。
早速ダウンロードして素敵な農家さんと出会いましょう!