「農業を始めてみたい!」「自分で作物を育てていきたい!」という思いがあったとしても、農家の本音を知ることはなかなか難しいですよね。
農家さんが身近にいない場合、「こうすれば儲かる」という情報や「ここが農業の魅力なんだよね」という話、入ってこないですよね。
今回の記事では、農家さんの話や農林水産省のデータを元に、「どの作物が一番儲かるか」というのを明らかにしてみました!
この記事では、
- どの作物が一番儲かるか
- どの農業形態が儲かるか
- 1時間あたりで見た時に儲かる作物が何か
ということについて、詳しく説明しています!
ぜひ、最後まで楽しんでくださいね。
一番儲かる作物は施設で栽培されたミニトマトという結果に!!
農家の収益、作る作物によって大きく変わるんです。
儲かる農家の種類(どんな農家か)は何か、そして儲かる作物の品目(どんな作物か)は一体何なのかを調査した結果、
一番儲かるのは施設でミニトマトを栽培している農家✨
ということが明らかになりました!!
はい、お疲れ様でした☕️
…
…
と終了してもいい話なのですが、裏付けに細かいデータや数字を見て、納得しちゃいましょう♩
一番儲かる農家は、施設野菜農家!!
まずは、儲かる農家の種類(どんな農家か)を見ていきます。
ここでも最初から結論を。
一番儲かる農家の種類は「施設野菜農家」です。
読んで字のごとく、ビニールハウスなど施設で栽培される野菜のことです。
野ざらしの畑じゃなくてビニールハウスで育てている野菜なんだ〜というイメージでOKです。
平成30年度の農林水産省の営農類型別経営統計(個別経営)のデータを元に、各農家の農業粗収益をまとめました。
以下の表をご覧ください。
区分 | 農業粗収益(平均) |
---|---|
水田作 | 319.2万円 |
畑作 | 1076.6万円 |
露地野菜 | 836.3万円 |
施設野菜 | 1589.6万円 👑 |
果樹作 | 672.8万円 |
花き(露地) | 739.1万円 |
ご覧の通り、施設野菜を栽培されている農家さんが一番儲かっているとわかります。
施設野菜農家は、施設の導入にコストがかかりますが、その分リターンは大きい!
- 気温に左右されず温度管理ができる
- 温度管理ができるので、季節にかかわらず通年栽培が可能になる
- 施設という保護された場所で育てられるので、害虫対策や水分量など野菜の管理がしやすい
管理がしやすい分、他の農家さんと時期をずらしたり収穫量を安定させて、価格を下げずに済むというアドバンテージを得ているんです。
結果として、施設野菜農家が一番儲かるという結論がデータとして現れたというわけなのです。
一番儲かる作物は…ミニトマトだった!!
次に、儲かる作物の品目(どんな作物か)を見てみましょう♩
これもまた結論からいうと、一番儲かる作物はミニトマトです。
農林水産省の2007年の品目別経営統計では、個別の作物について10a(土地の広さの単位)あたりの農業粗収益や農業所得がまとめられています。
特に所得が高いトップ3を各ジャンル毎にピックアップして表にまとめましたのでご覧ください。
露地野菜
品目 | 農業所得(10aあたり) |
---|---|
ししとう | 142.8万円 |
なす | 122.6万円 |
きゅうり | 118.5万円 |
施設野菜
品目 | 農業所得(10aあたり) |
---|---|
ミニトマト | 202.8万円 👑 |
いちご | 189.8万円 |
なす | 169.4万円 |
果樹
品目 | 農業所得(10aあたり) |
---|---|
おうとう | 36.3万円 |
キウイ | 35.5万円 |
ブドウ | 34.2万円 |
花き
品目 | 農業所得(10aあたり) |
---|---|
バラ | 194.2万円 |
カーネーション | 137.1万円 |
シクラメン | 103.8万円 |
表の通り、ミニトマトを育てている農家が「10aあたりの所得」が一番高いことがわかりました。
前述した通り、施設野菜は所得が高くなっていることもおわかりいただけたのではないでしょうか?
また、1時間あたりの農業所得でも、ミニトマトが儲かるという結果が出ています。
品目 | 1時間あたりの農業所得(10aあたり) |
---|---|
ミニトマト | 1,790円 |
ピーマン | 1,441円 |
きゅうり | 1,430円 |
ところで、一体どうしてミニトマトが儲かっているのか、気になりますよね?
その理由は、ミニトマトの特徴を考えてみると明らかになります。
ミニトマトの特徴は大きく3つ。
- 単価が高い
- 一つの土地に対して収穫できる量が多い
- 需要が高い
へえ、ミニトマトには儲かりやすい特徴があったんだ〜!
実際にいいミニトマトは高級フルーツ扱いにもなるから、儲かるのも納得…!
また、野菜だけでみた時に、儲かる品目トップ5をピックアップしました!こちらも参考にどうぞ!
儲かるミニトマト農家の仕事とは?
儲かる作物であるミニトマト。
実際にミニトマトを栽培している農家さんのこと、興味湧きますよね?
毎日どんな作業をしているのでしょうか?
そして、どうやったらミニトマト農家になれるのでしょうか?
女性は特にオススメ!ミニトマト農家の作業内容
大まかなミニトマト農家の作業内容は以下の通り。
- ミニトマトの手入れ・管理
- 収穫
- 選別・パック詰め(出荷準備)
主なミニトマトの手入れは、”芽かき”と”誘引”の2つ。芽かきは、実に栄養がいくよう、芽の部分を切り取ること。誘引は、ミニトマトが上向きに伸びるよう茎やトマトの向きを整えてあげること。
物凄い重労働を必要としませんし、大きな機械を用意する必要もありません。(ハウス栽培で温度管理をするために機械を導入したりすることはありますが)
丁寧さ・黙々と作業できる気持ちが求められる仕事。女性の方でも無理なくできる作業内容なんです✨
ミニトマト農家になるには?
ミニトマトは、高単価で儲かりやすく、かつ労働量も他の農業に比べると少なめということで、特に女性にイチオシの農業。
ただ正直、いきなり一人で就農というのはオススメできません。
現実的に結構難しいんですよね。
そこで、既存の農家さんと知り合い、一緒に農業をするという方法がオススメです!
農業は出会いが少ないと言われる仕事ですから、就農も結婚も同時に叶えてみるといいでしょう。
既に成功されている農家さんのもとで楽しく農業を始められます✨
今なら、たくさんの農家さんと知り合うことができるマッチングアプリ、”あぐりマッチ”が利用できますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
おさらいをすると、
- 一番儲かるのは施設野菜農家
- 一番儲かる作物はミニトマト
という結論でした。
もちろん、一概には言えないのであくまで参考程度でとどめておくといいでしょう♩
それではまた!