フルーツ狩りでも人気のさくらんぼ。
「ものすごい儲かってそう♩」というイメージを持つ人もいるでしょう。
実際リアルな年収はどのくらいだろう?
新しく農業を始めたいけど、さくらんぼ農家はどうだろう?
こんな疑問をお持ちの方へ、この記事では農林水産省のデータを元に、さくらんぼ農家の年収・売上を公開します。
記事の後半では、儲かるさくらんぼ農家の特徴を紹介!さくらんぼで稼ぐなら参考にしたい情報となってます♩
さくらんぼ農家の平均年収は◯◯万円!
いきなり結論です。
1戸あたり:売上300万円、年収140万円
10aあたり:売上80万円、年収40万円
それでは、さくらんぼ農家のお金事情を詳しく見てみましょう♪
1戸あたり | 10aあたり | |
農業粗収益(売上) 【万円】 | 292 | 78.7 |
農業経営費(経費) 【万円】 | 157 | 42.4 |
農業所得(年収) 【万円】 | 135 | 36.3 |
所得率:46.2 %
時給:1,702円
栽培面積:37.2a
ご覧の通り、さくらんぼは所得率・時給が高めの作物です。
ですが、1戸あたりで見ると売上・年収が低い気がしませんか?
実はこれには理由があって、後から触れますが、栽培面積が他の果樹と比べて低いこと等が原因です。
さくらんぼ農家が多い地域とは? 【研修で行くべき地域】
さくらんぼといえば山形ですよね。そのイメージ通りで、山形が全体の3/4を占めます。
順位 | 都道府県 | 収穫量(t) | 割合(%) |
1 | 山形県 | 13,000 | 76 |
2 | 北海道 | 1,310 | 7.6 |
3 | 山梨県 | 974 | 5.7 |
「果樹で就農したい」という人に人気のさくらんぼですが、関東近郊などにはさくらんぼ農園はあまりありません。
栽培技術を効率的に学ぶならば、山形県の農園で研修を受けるのがおすすめです。
さくらんぼで高年収を目指す方法とは? 【稼ぐさくらんぼ農家の実例】
続いては、実際にさくらんぼで高年収をあげるための方法をご紹介!
・スポットで従業員を確保する(魅力的な広報により)
・収穫期間が長い品種を導入する
・さくらんぼ狩りができる観光農園を作る(山形以外で)
スポットで従業員を確保する(魅力的な広報により)
さくらんぼは旬がとっても短い作物です。収穫期は6月中旬~7月初旬に集中します。
このタイミングを逃すと、せっかく育てた果実が収穫できず廃棄に。。。
そこで、SNSで若い人をターゲットにボランティア募集するのがおすすめです。
実際に次の例では、募集を拡散してくれた人にプレゼントを付与することで、3.3万RT・1.5万いいねという大拡散に成功しています。
【拡散希望】
— Toshi @新潟のフルーツ屋 (@shunkyu2020) May 26, 2021
サクランボ農家で収穫のもぎ手が見つからず困ってます💦
新潟市近郊で3人程募集します🙇♂️
作業期間は6/10〜28日
応募者はDMください!
詳しい内容をお伝えします🙇♂️
このツィートをRTしてくれた人の中から抽選でさくらんぼ(1kg)を3名にプレゼントします!
拡散していただけたら幸いです🙇♂️ pic.twitter.com/LPyGLshfXm
もちろん収穫ボランティアに来てくれた人には、プレゼントをお忘れなく♩
2日間さくらんぼ農園でのボランティアに参加したら沢山美味しいさくらんぼ頂いた!!!
— couleur (@uvlaacja) June 17, 2018
早朝から夕方までお疲れ様自分🤧
課題頑張ろう🤧 pic.twitter.com/VVvl2CqKcC
実は多くのさくらんぼ農園で、収穫期が重なり一番人手が必要な時期に労働力が不足、結果全然収穫できないという現状なんです。
収穫期間が長い品種の導入
さくらんぼといえば「佐藤錦」という品種が有名で、全国のさくらんぼの2/3(67%)が佐藤錦です(出典:農林水産省「平成30年産 特産果樹生産動態等調査」)。
ですが、佐藤錦には大きな弱点が。
とにかく実が軟らかく、日持ちが悪いんです。
圧倒的な美味しさの反面、取り扱いが大変なんですね。
そこで近年注目されている品種が、紅秀峰(べにしゅうほう)。
紅秀峰4Lサイズ‼️デカイぞ‼️
— しおたん🍒 (@SHIOTAN_NIKU) June 26, 2021
さくらんぼっていうよりかデカめのミニトマトみたいなサイズ感 pic.twitter.com/ibsrtNnFf6
収穫時期も佐藤錦(6月下旬〜7月上旬)より少し遅め(7月上旬〜7月中旬)で需要の高いお中元シーズンに合わせられるのもgood!
さくらんぼ狩りができる観光農園を作る(山形以外で)
栽培技術も習得し、経営にある程度余裕が出てきたら、さらに売上を伸ばすためにも観光農園を目指すのも有力な選択肢です♪
山形県で大成功されている王将果樹園という果樹園がありますが、こちらでは果物狩りだけでなく、おしゃれなカフェでパフェなどスイーツを楽しめます。
6次産業化にガンガン力を入れて売上を伸ばしており、参考になる点は多いでしょう。
ただし、これから観光農園を考えているという人は、山形県ではさくらんぼ果樹園が乱立するので、競合が少ない場所でOPENを考えるのがベターです。
他にもこちらでは東北で人気の観光農園をたくさんの画像で紹介しています!観光農園に興味がある方は参考になりますよ♩
こちらの記事では、儲かる作物について詳しく紹介していますよ。
農家全般の年収や手取りについてのまとめ記事はこちら。
農家になりたいと考えている方はこちら!