マンゴー農家の年収って?

マンゴー農家の年収を大公開!儲ける方法も実例込みで紹介

暑い日差しの下、海辺で食べたくなる”マンゴー”。

フルーツの王様とも呼ばれ、「なんとなく儲かってそう♩」というイメージを持つ人もいるでしょう。

とはいえ、お金の話はタブーとされがち。なかなかリアルなデータ分かりませんよね。

実際、年収はどのくらいだろう?

新しく農業を始めたいけど、マンゴー農家はどうだろう?

こんな疑問をお持ちの方へ、
この記事では農林水産省や県のデータを元にマンゴー農家の年収・売上を公開します。

記事の後半では、マンゴー農家として儲けるための3ステップを紹介

マンゴーで稼ぐなら参考にしたい情報となってます♩

マンゴー農家の年収はいくら?

マンゴー農家の年収って?


マンゴー農家といっても、実は”マンゴー”のみ栽培ということはあまりなく、
基本的には「別の作物+マンゴー」という複合経営がとられます。

マンゴーのみの売上・年収データは次のとおり。

マンゴー農家のお金事情
売上1300万円年収200万円(30a)

※直販がメインなため、農家により非常にばらつきが出ます。

 

それでは、マンゴー農家のお金事情を詳しく見ていきます。

マンゴー農家は少なく、大規模な統計データが公表されていないため、
さまざまな資料に目を通していきましょう♩

 

以下は熊本県が公開しているマンゴーの経営指標です。

総収入(売上)1,296万円
経営費(経費)1,100万円
農業所得(年収)186万円
所得率14.3%
形態複合栽培(他に水稲や果樹など)
雇用なしで家族労働のみ
労働時間1,338時間
時給1,390円
栽培面積30a

出典:熊本県 農業経営指標

30aでマンゴーのみの売上が1300万円、所得が200万円といった感じです。

家族労働のみでは、マンゴーは25〜30aくらいが限界らしく、
この経営指標ではマンゴーの他に水稲や別の果樹も併せて栽培しています。

より詳細が気になる方はご覧ください。

 

続いて、マンゴー産地の経営戦略 : 沖縄本島北部を事例に(2011, 菊池)では、
2007年8~9月にかけて沖縄県のマンゴー農家を対象に調査を実施した時のデータが公表されています。

総収入(10aあたり)7.41万円〜377万円
経営費(10aあたり)1.44万円〜132万円
農業所得(10aあたり)5.97万円〜245万円

最小と最大の経営体でかなり大きな差がありますね。

規格がない直販がメインの販売ルートなため、農家によって非常に差が出るそうです。

 

一方、農林水産省 「施設園芸をめぐる情勢」平成28年では、
農水省が産地へ聞き取りを行った時のデータが公表されており、

総収入(10aあたり)884万円
経営費(10aあたり)343万円
農業所得(10aあたり)541万円

産地がどこであるか、聞き取り対象をどう選んだかは不明ですが、10aあたり農業所得541万円
非常に高収入を実現されている経営データですね。

多額の施設投資をして経営効率を高め、高単価のブランドマンゴーを生産すればここまで数字を伸ばすことができるのかもしれません。

 

さて長くなりましたが、再度まとめておきます。

マンゴー農家のお金事情
30aの栽培で 売上1300万円年収200万円

※直販がメインなため、農家により非常にばらつきが出ます。

マンゴー農家が多い地域とは?


さて、南国のフルーツ”マンゴー”はどこが産地なんでしょう?

マンゴーの産地別収穫量ランキングは次の通りです。

順位都道府県収穫量(t)割合(%)
1沖縄県1,78251.6%
2宮崎県1,16533.7%
3鹿児島県38011.0%

出典:農林水産省「特産果樹生産動態等調査」平成30年産

みてわかるように、九州以南がマンゴーの大産地。沖縄・宮崎・鹿児島で95%以上を占めています。

当然といえば当然ですが、就農希望者が研修を受ける場所は沖縄・宮崎・鹿児島のいずれかがおすすめです。

ちなみに
亜熱帯気候とは程遠い茨城県や山梨県、中には北海道でもマンゴー農家の成功事例があります。
ですが、初期投資がバカにならない上にリスクが高すぎるので基本的には非推奨です。

マンゴーで高年収を目指す方法とは?【実例も紹介】

マンゴー農家の年収や儲かる方法を解説


最後に、実際にマンゴーで高年収をあげるためのポイントを3つご紹介!

①見た目の改善(真っ赤に仕上げる)
②天敵栽培(生物的防除)
③販路開拓

①見た目の改善(真っ赤に仕上げる)

緑や紫色のマンゴーより真っ赤なマンゴーの方が食欲がそそられますよね

マンゴーの全面に太陽光を当てるために白いトレイを使っている農家さんもいますよ。アルミホイルだと反射しすぎて向いていないそう(参考:みんなの農業広場)。

 

ちなみに、以前あぐりマッチで紹介させていただいた@myzk_mango_さんのマンゴーは真っ赤かですよ。

②天敵栽培(生物的防除)

マンゴー栽培において、最重要害虫はチャノキイロアザミウマなどのアザミウマ類。

このアザミウマの天敵であるダニ類を利用することで、害虫の食害を防ぐという栽培方法があります。

この方法では、農薬の使用回数を抑えられ、金銭的にも時間的にも効率的な経営ができます

また、消費者に対して減農薬というアピールポイントも生まれますよ。

参考:西表島マンゴーにおける天敵を活用したIPMの取り組み

③販路開拓

マンゴー農家で高収入を目指すために最も大事なのが販路開拓です。

マンゴーは市場出荷ではなく、直販で贈答品として販売できると高単価が期待できます。

営業に尽力したり、経営者の交流会に参加したりしてみるといいでしょう。

また、直売に関しては、日本トップクラスのメロン農家、寺坂さんの著書がおすすめ。農家なら一度は目を通しておくべき一冊です♩

▶︎書籍「直販・通販で稼ぐ!年商1億円農家」を見てみる

 

また最近では、通販サイト(自社でも他社でも)+インスタ運用というのが有効です。

具体的には、マンゴーの見栄えの良さを全面に押し出してインスタグラムアカウントを運用し、購入ページへの流入数(PV)を伸ばし、そこからさらに購入率(CVR)を高めるという地道な作業になります。

マンゴー栽培においての販路開拓は、栽培技術の習得と同じぐらい重要な項目です♩

それではまた!

 

 

 

▶︎作物別の年収情報はこちら

 

こちらの記事では、儲かる作物について詳しく紹介していますよ。

農家全般の年収や手取りについてのまとめ記事はこちら。

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