秋の味覚として親しまれる「きのこ」
ヘルシーで栄養満点なことから女性に人気ですよね♩
きのこ農家の年収ってどのくらいだろう?
新しく農業を始めたいけど、
きのこ農家なんてどうだろう?
こんな疑問をお持ちの方へ、この記事では農林水産省のデータを元に、きのこ農家の年収・売上を大公開!色んなきのこの中で、何が儲かるかも明らかになりますよ。
また、記事の後半では、「就農希望の方はきのこがおすすめ」という理由を解説しています♩
きのこ農家の平均年収は◯◯万円!
いきなり結論です。
・しいたけ(菌床):売上930万円、年収210万円
・えのきたけ/ぶなしめじ/まいたけ:売上:3000〜4000万円台、年収:600万円半ば
それでは、きのこ農家のお金事情を詳しく見てみましょう♪
以下は、農林水産省による、きのこ農家の経営データになります。
えのきたけ | ぶなしめじ | まいたけ | なめこ | |
粗収益(売上)【万円】 | 3,071 | 4,135 | 4,260 | 1,250 |
経営費(経費)【万円】 | 2,412 | 3,448 | 3,628 | 1,018 |
所得(年収)【万円】 | 660 | 687 | 632 | 232 |
所得率【%】 | 21.5 | 16.6 | 14.8 | 18.6 |
総労働時間【h】 | 7,193 | 9,895 | 9,015 | 6,029 |
時給【円/h】 | 1,523 | 1,538 | 1,992 | 711 |
生しいたけ (菌床栽培) | 生しいたけ (原木栽培) | 乾燥しいたけ (原木栽培) | |
粗収益(売上)【万円】 | 931 | 279 | 169 |
経営費(経費)【万円】 | 719 | 252 | 143 |
所得(年収)【万円】 | 212 | 26.8 | 26.8 |
所得率【%】 | 22.8 | 9.6 | 15.8 |
総労働時間【h】 | 3,413 | 1,934 | 588 |
時給【円/h】 | 756 | 145 | 515 |
ご覧の通り、きのこは所得率は低め(20%)ですが、売上・所得が高めの作物です。
儲かる品目は、えのきたけ・ぶなしめじ・まいたけあたりです(売上:3000〜4000万円、年収:600万半ば)。
・原木栽培:原木に穴あけて種菌を打ち込み、自然の中で栽培する。収穫までが長く重労働。昔ながらの方法。
・菌床栽培:おが粉(おがくず)を敷き詰めた容器に種菌を接種し、施設内で栽培する。収穫までが短く、菌床も軽くて◎。現在9割がこちら。
きのこ農家が多い地域とは?
さて、きのこの産地ってどこでしょう?
順位 | 都道府県 | 生産量(t) | 割合(%) |
1 | 長野県 | 154,554 | 34 |
2 | 新潟県 | 98,184 | 22 |
3 | 福岡県 | 26,285 | 6 |
4 | 北海道 | 17,624 | 4 |
5 | 宮崎県 | 12,101 | 3 |
きのこは全国的に栽培されていますが、特に、えのきたけ・ぶなしめじで圧倒的なのが長野・新潟です。
きのこ栽培を本格的に始めたい人は、技術習得の研修として大産地の長野・新潟に足を運ぶのがいいでしょう。
新規参入者にきのこがおすすめな理由とは?
未経験から農家として成功するためには以下の2つが必要です。
・栽培技術
・経営スキル
これがまた、習得するのが難しく、新規就農者は経営を軌道になかなか乗せられません。
ですが、きのこであれば比較的容易に農業経営を軌道に乗せることができます。
その理由は次の通り!
・初期投資が少なめで済む
・短期間でキャッシュを手にできる
まず、きのこの菌床栽培は手順がマニュアル化されており、早ければ1週間ほどで栽培技術を身につけられます。
また、きのこ栽培は栽培面積が狭くてよく、大型機械も必要としません。少ない初期投資でスタートできるためリスクヘッジできますね。
さらに、1週間程度で収穫可能になるため、短期間でキャッシュ(現金)を手にすることができるのもポイント!
もちろん、「誰でも簡単に儲けられる」というわけではありませんが、参入ハードルは比較的低めですよ。
おわりに:きのこ栽培に興味が出た方へ
いかがだったでしょうか?
「きのこ栽培に興味が出たけど、実際にうまく栽培できるかわからないし…」という方にぜひ試してもらいたいものがあります。
それは、amazonなどで販売されているお手軽キノコ栽培キットです。
お部屋に置いておけばぐんぐんきのこが生えてきて収穫できます。実際にきのこ栽培のイメージがつかめること間違いなしです。
最近参入が増えてきていますが、キクラゲも高単価でおすすめのきのこですよ。
こちらの記事では、儲かる作物について詳しく紹介していますよ。
農家全般の年収や手取りについてのまとめ記事はこちら。
農家になりたいと考えている方はこちら!