スイスチャードを食べる機会はありますか?
オシャレレストランの色鮮やかなサラダで見かけたりしますよね。
そんな華やかなスイスチャードですが、栽培自体は簡単なのですが、実は発芽するまでに少〜しコツが必要な野菜です。
今回は、農家の私が「スイスチャードの育て方・栽培のコツ」を解説していきます。
植え方や病害虫対策、肥料などの育て方を、豊富な画像でわかりやすく解説していくので、家庭菜園初心者の方でも安心ですよ♩
スイスチャードの特徴
スイスチャードはヒユ科の野菜。
フダンソウとも言われ、ほうれん草に近い野菜になります。
茎の色は赤や黄色・白・オレンジなど複数の色があり、とてもカラフルな見た目が特徴です。
今回はプランターで発芽させ、その後は地植えで育てていきましょう♩
スイスチャードの種の入手方法
スイスチャードの種は取り扱っているところは少なく、ネットで買うのが最もお手軽です。
ホームセンターや種苗店でも店舗によっては取り扱っている程度です。
スイスチャード栽培に必要な土や農業用品って何?
スイスチャードはトレーで発芽させてから、畑に直植えします。
スイスチャードは酸性の土壌に弱いので注意しましょう。市販の培養土は比較的安定しているので、初心者の方にも使いやすくなっています。
後ほど解説しますが、畑の準備をする際に肥料を混ぜ込みます。どの肥料を使うのか詳しくない方は、ホームセンターなどに売っている培養土がおすすめです。
スイスチャードが栽培しやすい時期っていつ?
スイスチャードはヨーロッパの地中海やカスピ海周辺が原産で、暑さ・寒さに強く、真冬以外ならば年中栽培可能な野菜です。
種まきから1ヶ月少しくらいで収穫できますよ。
種まき
今回は、種まきはトレーで行い、その後畑へ移植します。
発芽したものを畑へ植えることで、畑での栽培を確実に行うことができます。
発芽時はトレイにて栽培
種まき前にワンポイント。
スイスチャードの種は非常にかたいので、一晩水に浸けてからまくと発芽率が向上しますよ。
水に浸けておいた種をトレイに1つずつ植えていきます。
上の写真にあるトレイはホームセンター等で100円前後で手軽に入手可能です。
種まきをしてからの栽培のポイント
種まきをしてからは、毎日の水やりが大切です。
発芽までの間は”土が乾いたら水やり“です。
「スイスチャードは一度水をかけてタネが乾くと発芽することはない」とも言われるほどです。
ちなみに、私の経験ではそこまでではなく、以前まいた種が発芽せず、次回他の品種をまいた時にスイスチャードが発芽ということがたま〜にあります(笑)
発芽してからは水の管理と葉っぱの様子を見る
同じ時期にまいても、スイスチャードの発芽は一定に揃わないことが頻繁にあります。
スイスチャードは暖かい環境が好きなので、朝晩は布を使用したりして気温を調整するとGood!
植え付けの準備
スイスチャードを植える前に土作りです。
先に紹介したように、初心者の方は培養土を混ぜればOKです!
培養土を使用しない方は、肥料を混ぜることで成長するまでの過程の栄養素を土に含ませます。
肥料と土はよく混ぜるのがポイント。混ぜる過程で一部の場所だけ肥料が多いと、成長にばらつきが起こります。
また、酸性よりもアルカリ性の土壌を好むため、石灰などを加え、土壌の成分を調整しておくといいでしょう。
スイスチャードの植え付け
さて、植え付けです。
スイスチャードを植え付ける目安としては、”5cm前後になったら“です。発芽して2週間〜1ヶ月かかります。
大きく成長しすぎるとプランターの中で根っこが大きくなりすぎます。また、小さすぎると、移植した際に枯れる可能性も高くなります。私の場合、上の写真ぐらいのサイズがいつも移植するサイズです。
植え方ですが、スイスチャードを傷つけないように、トレーの土ごと植え付けます。
追肥は基本不要
スイスチャードの栽培には、追肥は基本的に不要です。
大きくしたいという場合には、市販の肥料を追肥するといいですが、個人的には小さめで収穫する方が美味しくておすすめです。
病害虫対策:間隔をあけて栽培&不織布をかける
これまでスイスチャードを栽培し、病害虫やアブラムシの大量発生の経験はありませんが、株間を20cm〜30cmあけて栽培することが大切です。
また、不織布をかけることで、病害虫の発生を抑えることができるでしょう。
連作障害が起こりやすいので、同じ畑で連続しての栽培は避けた方がいいでしょう。
収穫
スイスチャードの葉を食べる場合は、小さめのやつを収穫しましょう。
大きくなるとクセが強くなるので、小さめで収穫することを強くおすすめします。
ちなみに、大きくなってしまったスイスチャードは炒め物などにすると美味しくいただけます。
スイスチャードは茎の色が出やすいので、調理の際は色が移らないよう、単独で調理して後で混ぜるという風にするのがいいでしょう。
スイスチャードの収穫の時間と保存方法
スイスチャードの収穫は朝か夕方に行うのがベストです。
というのも、スイスチャードは柔らかめの葉っぱで、日中は萎びてしまうからです。
また、リーフを冷蔵庫などで保管する際はジップロックなどで保存しましょう。
スイスチャードの茎と葉っぱが付いた状態で保存する場合は、新聞紙で包んでから保存すると日持ちしますよ。
スイスチャードの利用方法
スイスチャードは若葉をサラダでいただくのが最もおすすめです。
クセも少なく、ドレッシングをかけるだけで美味しくいただけます♩
普段のサラダの上に飾るだけで、華やかなサラダに大変身!
大きくなってしまったものは、炒めたりおひたしにすると美味しくいただけますよ。
農家のワンポイントアドバイス
土へ直に植えて、発芽があまり上手くいかない場合は、最初にプランターで栽培して大きくなってから、植えるのがいいでしょう。
直接地面に種をまくより、プランターで一定の大きさにしてから地面で植えた方が、発芽率がいい印象です。
プランターは自宅に置いておけば、いつでも様子をみれるので、随時トレーの様子を見ることができますよ。
また、スイスチャードは他の野菜に比べて発芽率が低いです。1回目で発芽しなかったからといってへこまず、気楽に構えておくのがいいですよ♩