長ネギ(白ネギ)の栽培方法・育て方のコツ|若手農家が教える家庭菜園

長ネギ(白ネギ)の栽培方法・育て方のコツ|若手農家が教える家庭菜園

長ネギ(白ネギ)の栽培時期・栽培カレンダー

難易度:上級
ユリ科

 

食卓にかかせないネギは家庭菜園でも人気♩

ですが、冬が旬の”長ネギ”の栽培方法を知る方は少数ではないでしょうか?

そこで本記事では、プロ農家が「失敗しない旨い長ネギの育て方・栽培方法のコツ」を解説します。

家庭菜園初心者の方でも理解できるように、種のまき方・植え方・追肥や土寄せ・消毒などの作業工程を豊富な画像で解説していきます!

長ネギ(白ネギ)の特徴

長ネギ(白ネギ)の特徴

ネギの丸焼きはめちゃんこうまうま


長ネギ(白ネギ)は関東より北側の地域では定番で、白い葉鞘部を食べるネギです。

栽培期間が長めの野菜で、3月頃に種をまいて12月頃に収穫となります。

長ネギは土を深さ30㎝ほど掘ってから植え付けるため、プランターでの栽培ができません。

畑や菜園を持っていない場合は、プランターでも栽培できる葉ネギ(青ネギ)にチャレンジしてみてくださいね!

長ネギ(白ネギ)の栽培時期

長ネギ(白ネギ)の栽培時期・栽培カレンダー

長ネギ(白ネギ)の栽培方法は春まきと秋まきの2通りあり、初めて育てる方は春まきがおすすめです。

春まき:3月中旬に種をまき、7月上旬に植えつけ、12月〜2月に収穫

・秋まき:9月中旬に種をまき、4月上旬に植えつけ、9月〜11月に収穫

※秋まきはハウスやトンネルといった設備が必須なため、春まきでの栽培がお手軽です。

種まき・苗作り

長ネギ(白ネギ)の種まきの様子:栽培のコツ

農家の場合、大規模に栽培するためチェーンポットとひっぱりくんを使いますが、
家庭菜園の場合だと、セルトレイで種まきを行うのがいいでしょう。

種まき・苗作りに必要なもの
長ネギの種
種まき培土
128穴セルトレイ
生垣用バリカン(あれば)

種まき・苗作りの手順

①市販の種蒔き培土をセルトレイに入れる

②1区画あたり2〜3粒ずつ種をまく

③種まき後は上から土を軽くかぶせ、水をたっぷり与えておく

④以降は土が乾燥すると発芽率が悪くなるため、こまめに水を与える(10日ほどで発芽)

⑤背丈25㎝くらいまで伸びたら頭をカット(頭切り)し、20㎝程度に揃える

⑥また伸びてきたら2回目の頭切りを行う

※なぜ「頭切り」をするのかというと、この処理をすると病気に強い苗ができるからです。
種まき後に成長してきて頭切り前の長ネギ。

ネギが伸びてきた。頭切り前のネギ。

 

頭切りの様子↓

 
 
 
 
 
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定植前の長ネギ(白ネギ)の苗。

定植前のネギの苗。いよいよ定植!

長ネギの土作り

長ネギ(白ネギ)の土作りの様子:栽培のコツ

長ネギはぐんぐん育ち、肥料をたくさん必要とする野菜です。

気合を入れて土作りをしましょう。

土作りの手順

①植え付けの2週間以上前に苦土石灰堆肥をいれてよく耕しておく
量の目安としては、苦土石灰は1平方メートルに100g、堆肥は1平方メートル3kgです。

②幅と深さが30㎝程度になるように溝を掘って作っておく。この溝に植えていくことになります

③定植する2日前に、掘った溝に、化成肥料(元肥)をスジまきする

 

長ネギ(白ネギ)の栽培のために耕した畑

耕した後の畑

 

長ネギ畑を管理機で溝を掘っている様子

管理機で溝を掘っている様子。


上の画像では管理機を使用していますが、家庭菜園では鍬(くわ)でOK!

長ネギの定植・植え方

定植後の長ネギの苗の様子

定植後の長ネギ。隙間がなくてOK


30㎝程度掘ったところにネギの苗を植えていきます。

この時、隙間(株間)を空ける必要はありません。ガンガン植え付けていきましょう。

追肥と土寄せ

長ネギ栽培は、追肥土寄せが命です。

長ネギを「上級者向けの野菜」に設定した理由がここにあり、特に面積が広くなると体力的にキツイ作業です。

そもそもなぜ土寄せをするかという話ですが、土寄せをすることで、美味しい部分である”白い葉鞘部”が長くなります

土寄せをするときは、葉が分かれている部分には土がかぶらないように注意しつつ、ギリギリまで土寄せをしてあげると立派なネギができあがりますよ。

追肥と土寄せの手順

①定植から1週間後、1㎝程度かるく土寄せをする

②さらに3週間後(定植から1ヶ月後)、追肥土寄せを行う

③それ以降は、4週間ごと追肥土寄せを行う(収穫開始する1ヶ月前まで行います)

 

定植から1週間後の土寄せをした後の長ネギの様子

定植から1ヶ月の土寄せと追肥をした後の長ネギの様子

定植から1ヶ月の土寄せと追肥をした後の様子

植え付け後に土寄せと追肥をした後の長ネギ栽培の様子

植え付け後に土寄せと追肥をした後の長ネギ栽培の様子

土寄せの際に雑草抜きも併せて行うとGood!

手入れ

ネギは寒さに当たると「とう立ち」をして、ネギ坊主という花芽が伸びてきます。

春まきの場合は寒さに当たる時期に収穫なので問題ないですが、秋まきの場合は植えつけ時にネギ坊主が出ている可能性があります。

ネギ坊主を見つけたらすぐに摘み取りましょう。栄養がネギ坊主の方に奪われてしまいます。

長ネギの病害虫対策

主な病気は”さび病”と”べと病”です。

  • さび病
    表面にオレンジ色の楕円形でやや膨らんだ斑点が多数形成されます。
  • べと病
    葉に黄色のぼやけた病斑ができ、薄いカビが発生する病気です。

どちらも夏から秋にかけて発症しやすいので、薬剤をしっかり散布して対応します。

消毒には「ダコニール1000」「アミスター20フロアブル」というものがよく効き、使いやすくておすすめです。農林水産省登録の殺菌剤です。

 

また、消毒をする時に葉面散布剤を一緒に混ぜて散布することもおすすめです。エコミネラルグリーンエキスなどがいいでしょう。

通常の元肥からは摂ることのできない栄養素(マンガンやホウ素、マグネシウム)が入っており、不足しがちな栄養を与えることができる栄養剤です♩

ちなみに、無農薬で育てることも可能ですが、おすすめはできません。

もし無農薬で育てたいのであれば、
・頭切りをしっかり行うこと
・防虫ネットをかけること(面積が狭いならば)
が重要です♩

収穫

収穫直前の長ネギ栽培の様子

収穫間近のネギ畑


いよいよ収穫です。

最後の土寄せから1ヵ月後を目安に、太いものから順番に収穫をしましょう。

土寄せした方の盛り土を崩し、スコップを差し込んで掘り起こし、株元を掴みゆっくり引き抜きます。

力任せに引き抜くとネギが折れてしまうので注意です。

収穫した長ネギは土がついたまま新聞紙に包んで保存

画像のように”土付き・根付き”だと涼しい所で保管すれば、鮮度よく1週間は余裕で持ちます♩

土が付いた状態で新聞紙に包み保存しましょう。

長ネギ(白ネギ)の栽培方法・育て方のコツ|若手農家が教える家庭菜園

洗うとこんなにツヤツヤに♩

プロ農家のワンポイントアドバイス

長ネギ(白ネギ)栽培の農家のワンポイントアドバイス

雑草をこまめに抜く
放置していると雑草に栄養を持っていかれます

消毒のタイミング
特に、梅雨前秋の長雨になる前に赤さびの消毒をするとGood!

長ネギは畑や菜園が必要なので手軽に栽培することができず、手間もかかります。

ですが、少ない面積でも収穫量が多くなるので、家庭菜園の経験がある方にはおすすめです。

この機会にチャレンジしてみてくださいね♩