メロン農家って儲かると耳にしたけど
実際リアルな年収はどのくらいだろう?
メロン農家で高年収になるにはどうしたらいいのかな?
こんな疑問を抱える方へ、この記事では農林水産省のデータを元に、メロン農家の年収・売上を公開します!
また記事後半では、メロン農家で年収1000万円を達成するために必要なことも理解できますよ。
メロン農家のリアルな年収って?
いきなり結論です。
地栽培で 売上300万円・年収160万円(所得率53%)
施設栽培で 売上720万円・年収330万円(所得率45%)
それでは詳しい数値を見てみましょう!
まずは、露地栽培のメロンに関する年収等のデータ(全国平均)です。
1戸あたり | 10aあたり | |
農業粗収益(売上) 【万円】 | 307 | 54.1 |
農業経営費(経費) 【万円】 | 145 | 25.4 |
農業所得(年収) 【万円】 | 162 | 28.7 |
所得率:52.7%
時給:1,389円
栽培面積:56.7a
続いて、施設栽培のメロンに関する年収等のデータ(全国平均)です。
1戸あたり | 10aあたり | |
農業粗収益(売上) 【万円】 | 723 | 125 |
農業経営費(経費) 【万円】 | 394 | 68.2 |
農業所得(年収) 【万円】 | 328 | 57.0 |
所得率:45.3%
時給:1,272円
栽培面積:57.8a
露地栽培は設備投資費が少なく、所得率も高いです。
施設栽培は天候にも左右されず、売上が高いです。
まとめると、メロン農家は、
露地栽培で 売上300万円・年収160万円(所得率53%)
施設栽培で 売上720万円・年収330万円(所得率45%)です。
※あくまで全国平均のため、この数値より稼げる農家もいるし、稼げない農家もいます。
メロンの特徴【他の作物との比較】
・売上・収入高め
・温度管理が手間&難しい
まず、メロンの特徴として、売上・収入共に高いことがあげられます。
これは割とイメージ通りではないでしょうか?
そして、高級なメロンは温室栽培なのですが、温度管理が非常に手間&難しいです。
繁忙期、農家によっては一年中、温室の様子を確認しにいって手をかけなければいけません。
まとまった休みがなかなか取れないという話も耳にします。
参考として、「1戸あたり 管理にかかる時間」を施設野菜で比較してみると、
きゅうり:650時間、スイカ:1,061時間、いちご:1,267時間、メロン:1,429時間(出典:農林水産省 2007年 品目別経営統計)。
メロン農家が多い地域とは? 【研修で行くべき地域】
メロンの大産地はどこでしょうか?
メロンの収穫量ランキングは次のようになります!
順位 | 都道府県 | 収穫量(t) | 割合(%) |
1 | 茨城県 | 33,500 | 23 |
2 | 熊本県 | 24,400 | 17 |
3 | 北海道 | 21,800 | 15 |
4 | 山形県 | 10,600 | 7.2 |
5 | 青森県 | 10,400 | 7.0 |
夕張メロンで北海道のイメージがあったでしょうか?実は、茨城が収穫量1位なんですよね。
以下、新規就農したい人向けの情報になりますが、「作物を選ぶ→大産地を選ぶ」あるいは「場所を選ぶ→特産品を選ぶ」という方法が一番成功確率が高くて無難です。
というのも、その土地の特産品であれば、受け入れ体制が整っていたり、サポートや施設が充実していたり、高い栽培技術を有している人が集まっており技術を身につけやすいためです。
というわけで、メロン農家の元に研修に行くなら茨城・熊本がおすすめです。
メロン農家で年収1000万円を目指すには?【3つの方法】
結論から言うと、以下の3つの方法があります。
・市場出荷ではなく、直販に力を入れる
・加工品を開発(6次産業化)
そもそも、メロン専業で年収1000万を目指すには、どのくらいの栽培面積が必要でしょうか?
冒頭で述べたように、施設栽培で10aあたり年収60万なので、単純計算で1.7ha必要です。
高品質のメロンを安定的に供給できるようになった段階で、従業員・土地を借り集めて大規模化することで高年収が達成できます。
次に、市場出荷ではなく、直販に力を入れるという方法。
日常的に食べる野菜は大量に市場に出荷する方が手間も少なくて楽ですが、贈答品や普段食べない高級なものは高価格で求めてくれるお客さんが多いです。
まずは栽培技術に磨きをかけ、糖度が高いこだわりの一玉を開発し、ECサイト等で販売するという方法が王道です。
例えば、JAのECサイト「JAタウン」では一玉5000円超のものも。
直販に関しては、インターネット販売で日本トップクラスのメロン農家、寺坂さんの著書がおすすめ。
メロン農家でなくても、もっというと、農家でなくても大変勉強になる一冊です♩
最後に、メロンの加工品を開発する(6次産業化)という方法です。
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メロンは6次産業化が進んでいる作物なんです。
例:メロンジャム、メロンジュース、メロンアイス、メロンシュークリーム、メロンクッキー、メロンドレッシング…等々。
加工品を完成させるまでの手間はかかりますが、付加価値を付与することで一気に単価を上げることが可能です。
それではまた!
こちらの記事では、儲かる作物について詳しく紹介していますよ。
農家全般の年収や手取りについてのまとめ記事はこちら。
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