近年、農業界で取り組む人も増えている「6次産業化」。
「どんな商品にしようかな?」考えるだけでワクワクしてきますよね。
所得向上が期待できるし、そろそろ6次産業化に着手したいなぁ。
どんな商品が儲かるだろう?
売れる商品の特徴を知って
そのエッセンスをうちにも取り入れたいな。
このような農業経営者に向けて今回は
・売れる6次産業化の商品の特徴
をご紹介!
素敵な商品を見て学び、既にあなたがもつアイデアにミックスさせることで、魅力的な商品を考案しちゃいましょう♩
6次産業化の商品ってどんなものがあるの?【素敵な事例を紹介】
さっそく素敵な商品事例を見てみましょう♩
言葉で説明するよりも実際見た方がわかりやすいですよね。
農林水産省「6次産業化の商品事例集(平成30年1月)」から3つの素敵な商品を選んでみました。
どの商品もものめずらしく、インスピレーションを受けること間違いなし!
商品事例①:【サンパレット】有限会社大地
5種類のミニトマトで作った5色の無塩、無添加の100%ジュース。それぞれの
味、風味、香りが楽しめます。
「トマトジュースが苦手な方にも手に取ってもらいたい」という思いから、美味しさはもちろん見た目にもこだわったそう。
商品事例②:【かける小松菜】株式会社横江ファーム
いろんな料理にさっとかけるだけでおいしさ・栄養アップ!
小松菜の旨味がふんだんに含まれた新感覚ソースです。
化学調味料不使用のため、健康に気をつかう方でも安心してお召し上がりいただけます。
商品事例③:【グルテンフリーパスタ】農業生産法人PLUS株式会社
こちらは、岐阜県の代表品種ハツシモ米を100%使用したお米のパスタ。
近年、健康意識が高い人に人気の「グルテンフリー」に着目した逸品です。
世界農業遺産「清流長良川の恵みの逸品」にも認定されています。
売れる6次産業化の商品とは?【理論編】
さて、ここまで魅力的な6次産業化の商品事例を見てきましたが、
「どんな特徴があって売れているのか」という売れる理論を整理しておきましょう!
①こだわりポイントがストーリーで理解できる
②同じ市場における競合商品に対して新しく優秀である
③最適な販売先を獲得できている
特徴①:こだわりポイントがストーリーで理解できる
「あ、買いたいな」と思う商品は、そもそも写真が素敵です。
ですが、写真だけでは実際に買うところまではいきません。
「こんなにこだわっている希少な商品はここにしかない」と感じられ、思わず買いたくなるようなこだわりポイントを作りましょう。
自分にとっては当たり前のことでも、一般の方にとっては斬新に感じられるというポイントはあります。
実際に、別の地域に住んでいる人に考案中の商品について「どんなイメージをもつか?」「どんな点に魅力を感じたか」などヒアリングをしてみましょう。
また、商品についてもっと踏み込んで言うと
「ストーリーを盛り込みつつこだわりポイントが理解できる説明になっているか」に注意すると魅力的な商品にグッと近づきますよ。
特徴②:同じ市場における競合商品に対して新しく優秀である
例えば、地元の直売所で売る場合、あなたの商品と同じような商品が置いてあってそちらの方が魅力的だとどうでしょう?
また、ネットで売る場合でも、検索した時に同じような商品が出てきてそちらの方が魅力的だとどうでしょう?
あなたの商品は売れませんよね。
そのためにも、市場調査は重要です。
そして、成功している先行事例を調査し、「同じ市場でどんな魅力を付与すれば差別化できるか」をあぶり出しましょう。
ちなみに、事例を調査するときは手を抜かず徹底的に調査することが大事です。
こだわりポイントはもちろん、どんな価格で、どのくらいのコストをかけて、どんな販路で、何個販売しているのか?
HPや商品ページだけでなく、代表のHPやSNSの投稿を調べたり、何だったら直接聞いてみるのもアリです。
特徴③:最適な販売先を獲得できている
「せっかくいい商品を作っても販売がうまくいかず売れなかった。」
こうなっては事業としては失敗です。
販路開拓は事業が上手くいくかどうかに直結する、一番重要なフェーズと言っても過言ではありません。
「自社の商品がターゲットとする客層が多い」など相性がよさそうな販売先をリストアップし、ひたすらに営業をかけましょう。
正直ここは泥臭い戦いになります。頑張りましょう💪
最後に、6次産業化を考えているあなたにおすすめの本を紹介してこの記事を締めたいと思います。
多くの本は莫大な資産を注ぎ込んだ成功例が紹介されている中、こちらの本では個人の農家さんがはじめられる資金の集め方やSNSを駆使する方法が盛りだくさんですよ。