今回は、愛知県西尾市でイチゴ農園「Tomyfarm」を夫婦で経営する冨岡祥子さんをインタビューしてきました!
冨岡さんご夫婦は、「自称日本一若いイチゴ農家」という肩書きのもと、2019年に新規就農に挑戦。2020年から本格的にイチゴ栽培をスタートさせました。
元々は農家になるつもりはなかったという祥子さんが、農業を始めたきっかけや日々の農ライフ、夫婦で農業をする魅力などをたっぷりとお話して下さいました!
旦那様と出会い農家になるまでのお話
祥子さんと旦那様が最初に出会った場所は、なんと留学先のフィリピンだったといいます。
そこからお二人が結婚に至り、農業を始めるまでにはどのような道のりがあったのでしょうか?
【祥子さん】
私は、もともと海外の大学に進学を考えていて、高校生の時に1ヶ月間フィリピンへ留学をしていたんです。その時に出会ったのが、世界一周の旅をしていた旦那でした。
日本に帰ってからもしばらくは遠距離恋愛でしたが、一緒に住み込みで働ける職場を探していた中で見つけたのが、沖縄のタバコ農家さんでした。
それまで農業とは無縁の生活でしたし、まさか自分が農業に携わるとは思ってもいませんでしたが、新しいことにチャレンジしたいという気持ちもあり、そちらで働かせてもらうことになりました。
Q. そこから新規就農にチャレンジすることになるきっかけは?
【祥子さん】
タバコ農家でのアルバイトを終えてからは、ホテルや工場でも働いていましたが、それらを経験するうちに「農業楽しかったよね」「やっぱりもう一度農業をやりたい!」という気持ちが強くなっていったんです。
そこから旦那と話し合い、新規就農にチャレンジしてみようということになりました。
Q. イチゴ農家になるために最初に取り組んだ事は?
【祥子さん】
二人とも農業の経験が浅かったため、まずは農協が主催している研修に参加することにしました。
これは1年間、農業大学や受け入れ農家さんの元で研修をさせていただき、農家として必要な知識や技術を学びながら新規就農を目指すというものでした。
そんな中で、イチゴの栽培は安定して稼ぎやすいという情報を知り、イチゴ農家を目指してみようか!という話になったんです。
新規就農でイチゴ農園を始めてからのお話
パートナーと一緒に出来る仕事がしたい!という想いから農業の道に歩み始めた冨岡さんご夫婦。新規就農に挑戦することを決めたとき、祥子さんは19歳、旦那様は23歳という年齢でした。そんな若いお二人が農業を始めるに当たって、どのような道のりがあったのでしょうか。
Q. 農家としての目標はありましたか?
【祥子さん】
沖縄でお世話になっていたタバコ農家さんが、家族で楽しそうに経営をされている姿を見て、私たちもこんな農家さんになりたい!と憧れるようになりました。
沖縄県で嫁と「たばこ農家」のアルバイトをしていた時の写真。
— トミーファーム🍓夫婦でやってます! (@tomyfarm1) March 16, 2020
この、たばこ農家でのアルバイトがきっかけで、農業をやろうと決意しました!🚬#たばこ #たばこ農家 #タバコは農業だ #新規就農 #農業 #農家 #タバコあるある #嫌煙家 #タバコ税 pic.twitter.com/sTEqMoHHUP
当初は私が農業に無縁だったからこそ、「汚れる」「稼げない」といったマイナスのイメージがありましたが、農家さんを通して農業を知っていくうちにその魅力に気づき、自然と自分たちでもやってみたいと思うようになったんです。
Q. 農園を始めるに当たって大変だったエピソードを教えて下さい!
【祥子さん】
イチゴ栽培に必要な設備の準備です。
初期費用として、ビニールハウスや高設ベンチを建てるのに3,000万円以上かかると言う話を聞き、とてもそんなお金は出せない…ということで、自分達だけで全て建てることにしたんです。
ベンチの組み立ては、研修で一度習ったことがあったのと、周りの農家さんにアドバイスを頂けたこともあり、一夏休まずに働いてどうにか完成させることができました。
出費は500万円程で抑えることができ、大きな節約ができましたが、めちゃくちゃ大変でしたね(笑)
業者に頼めば2500万円のところを
— トミーファーム🍓夫婦でやってます! (@tomyfarm1) January 3, 2021
自分達で半年間寝ずに頑張って400万円でなんとか完成!!!
ここまでこれたのは、色々な資材を無料で譲ってくれた方や、手伝ってくれた方々のおかげです🙇♂️
あとは、おいしいイチゴをいっぱいとるだけ🍓#新規就農 #いちご pic.twitter.com/it7d1hSQ0j
Q. 新規就農ゆえのやりがいや苦労した点はありますか?
【祥子さん】
自分たちで、育てたイチゴが初めて収穫できたときは、とても感動しましたし、その瞬間がやりがいとなっていると思います。
苦労する点としては、いちごの病気への対応が難しいと感じました。研修で習い、知ってはいるつもりでしたが、写真でしか見たことがない症状が実際に出ると、やはり不安になります。
ただ、周りにもイチゴ農家さんが多く、ありがたいことにアドバイスもたくさん頂けるので、よく助けてもらっています!
現在の農ライフについて
周りの農家さんにも支えてもらいながら、夫婦二人でイチゴ農園を経営している冨岡さんご夫婦。
現在、どのような生活サイクルを送られているのかをお聞きしました。
Q. 平均的な1日の流れを教えて下さい。
【祥子さん】
大体朝は6時半ごろに起床し、7時には畑に行っています。
今(6月)は、イチゴの出荷はないので、片付けや設備の整備など、次のシーズンへの準備をしています。
作業が終わる時間は日によってバラバラですが、18時ごろには終えています。
Q. 現在栽培しているイチゴの品種と栽培の特徴を教えて下さい。
【祥子さん】
私たちは、「あきひめ」と言う品種を栽培しています。
栽培の特徴としては、一気に実を付ける品種のため、収穫が大変なんです。
現在は夫婦二人でやってギリギリと言う感じ。来年からは従業員を雇うことも検討していて、収量だけでなく品質も向上させていきたいと考えています。
Q. 現在のイチゴの販売方法を教えて下さい。
【祥子さん】
現在は、農協への出荷をメインとしています。
今年から、ネット販売も始めたのですが、夏はハウスの組み立てなどで忙しく、準備が不十分なまま始めてしまったので、来年はしっかりと準備をして本格的にネット販売にも力を入れていきたいと考えています。
Q. 自分達の農園を周知させるために取り組んでいることはありますか?
【祥子さん】
SNSで自分達の農作業の様子などを投稿しています。
私はInstagramを、旦那はTwitterをそれぞれ担当していて、昨年で言うと、ハウスやベンチを自分達で建てた際の様子を投稿するなどして、新規就農を目指している方の役に立てるような投稿を目指しています。
Tomyfarmの今後についてのお話
イチゴ栽培をスタートしてから1年が経過したTomyfarm。
2年目のシーズンへ向けて、より美味しいイチゴを作っていきたいと話す祥子さんが考える、今後の展望についてお聞きしました。
Q. Tomyfarmとして、今後取り組んでいきたいことはありますか?
【祥子さん】
いつかやりたい!という目標ですが、夏のシーズンにキッチンカーを使ったイチゴスイーツの販売をしていきたいと考えています。
例えば、冷凍イチゴを使ったカキ氷など、旬ではない夏場でも、私たちのイチゴを楽しんでもらえたらなと思っています。
瞬間冷凍いいね👍#冷凍いちご pic.twitter.com/E5lXeZ2Im6
— トミーファーム🍓夫婦でやってます! (@tomyfarm1) March 7, 2021
Q. 10年後、20年後にはこうなりたいという理想はありますか?
【祥子さん】
私は、自分達で育てた作物を使ったカフェを経営したいです!
将来的にはイチゴだけでなく、色々な野菜なども育てていきたいと考えているので、農業をやりつつ、それらを使った料理やお菓子などを作れたら理想だと思います。
夫婦で農業をするということについて
最後に、夫婦二人三脚でイチゴ農園を経営する祥子さんが考える「夫婦で農業をする」ということの魅力について、お聞きしました。
【祥子さん】
夫婦が一緒にいられて、気持ちを共有できるという点が1番の魅力だと思います。
私は、旦那と一緒に仕事を出来ることがすごく楽しいと感じていて、将来の話やこれから経営をどうやっていくかなど。二人で考えて、行動をして、一緒に達成感を感じられるということが何より嬉しく思っています。
あとがき
大切なパートナーと一緒にいたい!という真っ直ぐな想いから農家という職業を選択した冨岡さんご夫婦。
新規就農で全て1から始めたイチゴ農園は、大変なことも数えきれない程あったそうですが、その度に夫婦一緒だからこそ乗り越えられたのだと思います。
そんな夫婦の力で頑張るTomyfarmを皆さんもぜひチェックしてみて下さい!
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