豊富な栄養素を含み、健康野菜として知られる”ケール”。
あの青汁の原料となる野菜で、オシャレレストランではサラダに入っていたりします。
独特の青臭さがあるためケールが苦手の方もいるかもしれません。ですが、ベビーリーフでならば美味しく食べることができますよ。
今回は、家庭菜園が初めての方でもおいしいケールを収穫できるように、農家直伝の「美味しいケールの育て方・栽培のコツ」をお伝えします。
また、プランターでの育て方を紹介するので、畑を持っていない方でも簡単に栽培できますよ♩
ケールの特徴
ケールはアブラナ科の野菜。
青汁の原材料でもあり、食物繊維・カルシウム・ビタミン類を豊富に含みます。
ですが、ケールをスーパーでは見かけることってあまりないですよね。
その理由は、ケールの青臭さが強く、調理がしにくいという特徴があるからです。
ですが、ご安心を。
今回紹介する育て方は、ベビーリーフ(発芽後30日ほどで収穫したもの)を収穫する方法です。
柔らかくクセがないお味です。豊富な栄養を”美味しく“摂ることができますよ♩
ケールの種の入手方法
ケールの種はネットで検索して買ってみるのが入手しやすくておすすめです。
野菜の種を扱う種苗店では取り扱っているケースが多いです。ホームセンター等だと一部のお店では購入できたりします。
ケール栽培に必要な土やプランターってどんなもの?
家庭菜園初心者の方ならば、土と農業用品は何がいいのか迷うこともあるでしょう。
土はホームセンターなどに売っている培養土がおすすめです。
また、種まき用の土を使って育てても問題ありません。ベビーリーフは栽培期間も短く、それほど肥料を消費しないからです。
プランターは平たいものがおすすめ。一度に多くの種をまいて収穫することができますよ。
ケールが栽培しやすい時期っていつだろう?
ケールイタリアの海岸線が原産とされ、古くからギリシャなどで栽培されていたとされています。
そのため、暖かい気候がケール栽培に向いています。
家庭菜園では、暑すぎる夏の時期・寒さが厳しい冬の時期以外であれば、年中通して栽培が可能です。
ベビーリーフを収穫する場合は、種まき〜収穫まではたったの1ヶ月です。
土の準備
プランターに土を入れていき、土を水平にならします。
この時に凸凹があると、水はけが変わってしまい、場所によって生育のムラが出てきてしまいます。
種まき
通常の種まきは線まき・ばらまきの2種類の方法があります。
プランターで栽培する場合は、ばらまきがいいでしょう。
ばらまきをする際の注意点として、均等に種をまくことです。均等にまかないと、一箇所だけ多く発芽し、ムラが発生します。そうならないように注意してまきましょう。
ちなみに、後ほど紹介しますが、私は種を事前に発芽させてからまきます。こうすることで、より発芽が上手くいきます。
種まきをしてからのケール栽培のポイント
種まきをしてからは、水の管理をしてあげます。
特に春から秋までは少し多めに水をあげていても、すぐ乾いてしまうため、多めに水をあげるのがおすすめです。
水をあげずに、枯れてしまうと今までの努力が水の泡となってしまうので、迷った時はあげた方がベアターです。
発芽してからはあげる水を少し減らす
発芽してからは、葉っぱの成長を見ることが大切です。
日光を当てることで、葉っぱも緑色になってきます。
少し成長してきたら、少し水分量を減らした方がいいでしょう。
初回の栽培では水分量がわからず、多く水をあげることもあるかもしれませんが、2回、3回と栽培していくことで、水分の適量がわかってくると思います。
ベビーリーフは雨に弱い
ケール以外もそうですが、ベビーリーフは雨に弱いです。栽培する際は屋根がある場所で栽培しましょう。
また、晴れた日はひなたで育てると発育がうまく行きますよ。
長い間、日に当てないと枯れてしまったり、病気にかかりやすくなるので、南向きの場所で栽培するのがおすすめです。
ケールの病害虫対策:虫には注意!
ケールは虫食いが非常に多い野菜です。
特に農薬を使用せずに栽培する時は、害虫との戦いになるでしょう。
目に見える現象としては、葉っぱに穴が空いていたら、虫が食べている可能性が高いです。穴が見える場合には、葉の裏などに虫がついていないかチェックしましょう。
また、ホームセンターなどで販売している虫退治用の薬品を使用することはおすすめしません。
理由としてはベビーリーフは収穫までの期間が短く、散布してすぐの収穫になるため、残存農薬の危険があるからです。
ケールの収穫
いよいよケールの収穫です。
種まき〜収穫までは1ヶ月ほどかかります。
収穫の際はハサミを使って収穫するのがいいでしょう。
やさしく収穫をして、ケールの根っこを引っこ抜かないようにしてくださいね。
ケールは大きくなると青臭くなるので、食べごろの目安としては、”5cmほどの葉っぱに生長したら”です。
ケールの収穫の時間と保存方法
ケールの収穫は朝または夕方がいいでしょう。日中は暑すぎるので、避けたほうがみずみずしいケールが収穫できますよ。
また、収穫したベビーリーフはその日に食べるとより新鮮です。
保存する際は、タッパーなどで保存するといいでしょう。
ケールのおすすめの食べ方・レシピ
ケールは青臭さがあるので、あまり生では食べにくいと言われています。
しかし、ベビーリーフサイズなら、嫌な臭みも少ないです。
おすすめの食べ方ですが、揚げ物と一緒に食べると、程よいケールの風味が揚げ物とマッチします。
ちなみに、大きくなった場合は野菜炒めに混ぜたりすると、食べやすいですよ。
あまりスーパーでは見かけることがないケールですが、食べてみると新たな野菜の魅力を感じられます。
ケールは栄養価も高いので、野菜不足だと思う方は、栽培してみてはいかがでしょうか?
農家のワンポイントアドバイス
最後に、ベビーリーフ農家の私の経験から、”ケールの発芽率を大幅にUPさせるコツ”を紹介します。
発芽率が低かった時に試行錯誤してうまくいったのが、”事前に発芽をさせてから種をまく“という方法です。
具体的なやり方ですが、種を水に浸して、キッチンペーパーの上に置きます。
毎日水分が乾いていないかチェックしつつ、数日間置き、発芽を待てばOKです。
発芽率があまり良くないな〜という方は試してみてくださいね。
それではまた!