南国の甘〜いフルーツ「パイナップル(パインアップル)」。
鉢植えで簡単に管理ができ、ほとんど世話をせずとも収穫にこぎつけるため、家庭菜園初心者にもおすすめの果樹なんです♩
今回は家庭菜園のプロが、パイナップルのご家庭で簡単にできる育て方・栽培方法のコツを解説します!
熱帯果樹パイナップル。実は家庭菜園で栽培できる!
パイナップル(パインアップル)はブラジル原産の代表的な熱帯果樹で、日本では95%がフィリピンからの輸入です(2019年財務省貿易統計)。
日本では九州以南の南西諸島で露地栽培されていて、沖縄本島や石垣島などで全体の95%を占めています。
このように、寒さに弱いパイナップルは、日本列島では南西諸島を除いて露地栽培はできません。
しかし、南国諸島に住んでいなくても大丈夫。
実は、冬の期間は室内に取りこめば、鉢植えを使って栽培することが可能です!
ご家庭でパイナップルを育てる方法は2つあり、それぞれ順番に解説していきます。
①苗を購入してきて植木鉢に植え付け
②食べ終わったパイナップルの葉っぱから水耕栽培で芽出し→植木鉢に植え付け
パイナップルの苗の準備
まずはパイナップルの苗を購入してきて、植木鉢に植える一般的な育て方です。
メリットは栽培期間が短く、手間がほとんどかからないこと。
デメリットは苗のコストがかかることです。
さて、パイナップルの苗は、インターネットで入手可能です。
ホームセンターや園芸店の店頭には、沖縄や九州地方を除き、置いてありません。
パイナップルの苗の植え付け・植え付けに必要なもの
植え付けは5月から7月頃の温かい時期がベストですが、真冬期(11月~2月)を除けばいつでも育ちます。
植え付ける植木鉢(コンテナ)のサイズとしては、直径15cm(5号)から20cm(7号)程度のものがベスト。
パイナップルの用土ですが、酸性から弱酸性の土壌を好むため、果樹用の土に酸性の鹿沼土を加えて少し酸性方向へ整えてあげるとGood。
パイナップルの苗の管理:冬は室内に取り込み、10℃以下にならないように
あとは加湿にならないように、土が乾いたら適度に水をあげ、寒くなったら室内で育てればOK♩
室内は10℃以下にならないところに置いて、晴れた日はガラス越しに太陽の光を当てるようにします。
パイナップルの管理〜収穫:花が咲いたら何もしなくても実になる
1年くらいは葉っぱが成長するだけですが、冬の寒さを乗り越えてうまく育てば、翌年の10月頃には株の中心からつぼみ(花蕾)が出てきます。
つぼみはその後開花し、翌年の7月以降には収穫できます。
かな〜りお手軽に栽培できるのがおすすめポイント。
家庭でできるもうひとつのパイナップル栽培方法【パイナップルの水耕栽培】
ここまでパイナップルの苗を買ってきて植木鉢に植えて育てるという方法を解説してきました。
ですが実は、わざわざ苗を購入せずとも、スーパーなどで買ったパイナップルをおいしく食べたあと、葉の部分(クラウン/冠)を植えて栽培する方法(「クラウン挿し」)があります。
この「クラウン挿し」ですが、メリットとしては安価なこと。
デメリットとしては、実を収穫できるまでには2~3年かかり、もとの実より少し小さくなってしまうこと。
もちろん実は小さくなりますが、味はおいしくいただけます。
パイナップルの水耕栽培に必要な準備
パイナップルのクラウンは、直接鉢植えに植えても育ちますが、成長過程が楽しめる水耕栽培がおすすめです♩
水耕栽培に使いたいパイナップルは、クラウン部分の葉が元気でよく伸びているものがベスト。
まずは、実とクラウン部分を切り分けたあと、クラウンの生え際に残っている枯れた葉を取り除きます。
実がついている場合は腐る原因になるので、きれいにはぎ取ってください。
水耕栽培で用意するものは、クラウンの付け根部分がちょうど浸かるような透明な容器です。
容器に水を入れ、付け根部分が水の中に入っていればOKです。
容器が少し大きく、クラウン全体が沈んでしまうようなら、容器の大きさに応じて楊枝や竹串などを3~4本刺して補強してください。
クラウンを水につけたら、2~3日に1回、水を取り替えましょう。
水耕栽培でパイナップルの発根を確認
温かい時期だと1週間ほどで白い根が出てきます(上の画像参照)。
透明な容器だと根が出るときから伸びていく過程を観察でき、栽培が楽しくなりますよ。
上の画像のように、根が数本出て5cm位になったら植木鉢に植え付けます。植え付け方法は、苗から育てる場合と同じです。
2年目くらいまでは葉っぱだけですが、3年目には花が咲き実になる確率が高いので、じっと我慢して待ちましょう。
鉢植え栽培でのパイナップルの高さはせいぜい50cm位なので、葉っぱだけでも観葉植物として飾れます。
パイナップルの管理
パイナップルの肥料
肥料は3月(元肥)、6月・9月(追肥・礼肥)に分けて、有機配合肥料を7:2:1の割合で与えます。
元肥はひと握りぐらいを、追肥・礼肥はそれぞれ元肥から計算した割合の量を、株元から少し離れたところにばらまきます。
パイナップルの水やり
水はやりすぎると根腐れを起こすので、表面の土が乾いたらたっぷりあげるくらいでOK。
冬場は成長していないので土が乾きぎみになるように管理しましょう。
パイナップルの収穫:株の中心から花芽が伸びて結実
パイナップルは、株の中心に花ができ、それが伸びてきてパイナップルの形になります。
収穫時期は7月~9月で、果実がいわゆるパイナップル色になり、甘い香りを放つようになったら付け根から切り取ります。
来季の準備:「えい芽」や「吸芽」を育てる
パイナップルは基本的に実がなれば終わりですが、実を収穫する頃になると、えい芽(えいが/小さなパイナップルみたいな芽)や吸芽(きゅうが/株から出てくる葉っぱ状の芽)と呼ばれる小さな芽が出てきます。
この芽をそのまま伸ばすか、摘み取って植え付ければ、更に2年後、なんとまた果実を収穫できます!
もちろん、収穫した実のクラウンからも新たに栽培できますが、「えい芽」や「吸芽」を育てると、1年早く収穫でき、しかもうまく成長すると大きな果実が収穫できるのでおすすめです♩
家庭菜園のプロのワンポイントアドバイス
パイナップルはなんといっても冬の寒さをどう乗り越えるかが問題です。
「冬の間は室内に入れる」
これをきっちり守り、施肥・水やりを忘れないようにする。これだけしていればほとんど見ているだけで2~3年後には収穫できます。
収穫できるまで待つことができればこんなに楽で、面白いフルーツ栽培はないでしょう。
広いスペースも必要ないし、家庭菜園で育てる果樹としてはインパクトも大!是非チャレンジしてくださいね♩