本来であれば捨てられてしまう野菜のヘタや根っこを再生させて楽しむ「リボベジ」。
最近、家庭でできるエコな取り組みとして注目され、実践する人が増えてきています。
今回は、リボベジにチャレンジしたいと考えている方向けに、おすすめの野菜3選や育て方を紹介します。
ちょうどいい量を収穫することができ、キッチンに緑があって癒しにもなりますよ♩
リボベジとは
リボベジとは「リボーンベジタブル」を略した言葉で、日本語で表現すると”再生野菜”です。
普段は捨ててしまう、野菜のヘタや根元部分を水に浸して、新たに伸びてきた葉などを収穫する栽培方法です。
「家庭菜園はやってみたいけど、道具をそろえたりするのが大変そう…」という方にこそおすすめ!
リボベジには、種や苗をはじめ特別な道具も必要なく、家にあるものだけでお金をかけずに気軽に行うことができます。
本来であれば捨ててしまう野菜を利用するので、ゴミも抑えることができてフードロス対策としても注目されています。
リポベジに必要な道具は?
・野菜の切れ端(ヘタ・根・芯など)
用意するものはこれだけ!思い立ったときにすぐ行えます。
リボベジでおすすめの野菜3選
基本的に、どんな野菜でもリボベジを行うことは可能です。
中でも今回は、初めてでも挑戦しやすいおすすめの野菜3選を紹介します。
おすすめリボベジ①:豆苗
リボベジの中でも特に人気で代表的な野菜の豆苗は、食べ終わったら根を水に浸しておくだけで再生させることができます。
簡単にリボベジを楽しめる豆苗ですが、再生させやすくするには切る位置に気を付ける必要があります。豆苗をカットする際は、根の少し上にある小さな脇芽部分を残すようにしましょう。条件が揃えば2回再収穫することが可能です。
おすすめリボベジ②:ネギ
ネギは他の野菜と比べて生命力が強い植物なので、リボベジに適した野菜です。
長ネギでもできますが、葉を食べるタイプの万能ねぎなどがおすすめ!
根の部分を5cmほど残して水を入れた容器に挿します。倒れやすいので容器は深めのビンなどを選ぶようにしましょう。
まさに”産地直送”なので、みずみずしくてシャキシャキ感がたまりません♩
おすすめリボベジ③:ニンジン
ニンジンはヘタの部分を水に浸して、新しく出てきた葉を食べるタイプのリボベジです。
ヘタは少し厚めに切ると再生しやすくなります。
スーパーではなかなか手に入らないニンジンの葉を食べたいという方におすすめ。天ぷらが非常に美味しいんです♩
リボベジを成功させるコツと注意点
家庭菜園を行ったことがないという方でも簡単にできるリボベジですが、失敗が全くないというわけではありません。
リボベジを行う際の注意点や失敗しないためのコツを紹介します。
これさえ守ればOKです!
リボベジの注意点①:置き場所に注意
植物を育てるにはある程度の日光が必要になります。
しかし、夏場の直射日光があたる場所に置いてしまうと葉が焼けてしまったり、水に雑菌が繁殖しやすくなってしまうので注意が必要です。
リボベジを育てる場所はキッチンやリビングの柔らかい日差しが入る窓際などを選ぶようにしましょう。
リボベジの注意点②:野菜の切れ端はいつもより少し多めにカット
植物が成長していくには、新しい葉や根を作り出す部分である「生長点」が必要です。
普段野菜の切れ端を捨てるときにはギリギリで切ることが多いと思いますが、それではリボベジを成功させるのは難しくなってしまいます。
リボベジ用の野菜をカットする際は、いつもより少し多めに残すように切りましょう。「ちょっともったいないかな?」と思うくらいがベストです。
リボベジの注意点③:水の交換を忘れずに
水は常温で置いておくと雑菌繁殖しやすく、野菜が腐敗する原因となります。
最低でも1日に1回はきれいな水に交換してあげましょう。気温が高くなる夏場などはさらにこまめに交換してあげると安心です。
水を交換する際には、変なにおいがしないかチェックするようにしてください。また、ぬめりが出ているようであれば容器と野菜をきれいに水洗いしましょう。
リボベジの注意点④:行う時期は春か秋がおすすめ
リボベジはいつでもできますが、気温の安定する春・秋が失敗も少なくおすすめです。
気温の高い真夏は水に雑菌が繁殖しやすく、気温の低い真冬は植物が成長するための温度が足りず、失敗の原因にもなります。
リボベジのメリット・デメリット
メリット
・家にあるものですぐにできる
リボベジの魅力はなんといっても思い立ったときにすぐできる手軽さです。用意するものも野菜の切れ端と水を入れる容器とさえあればOKなので、負担が少なく始めることができます。
・土が不要で虫の心配もなし
リボベジは土が不要で水だけであれば育つので虫が発生することがありません。家庭菜園に挑戦してみたいけど、虫が苦手という方にはリボベジを試してみるのもおすすめです。
・ちょっとだけ欲しいときに便利
リボベジは、彩で少しだけ葉物野菜が欲しいときなどに重宝します。キッチンで管理を行えば、欲しいときにすぐに収穫できて便利です。
・フードロス削減
リボベジは普段は捨ててしまう野菜のヘタや根の部分を利用するので生ごみを減らすことができるため、近年問題になっているフードロスの削減にもつながります。
・日々の成長を楽しめる
リボベジでは、観察しながら植物が徐々に成長していく様子を楽しむことができます。子どもと一緒にやってみるのもおすすめです。
・インテリアとしても!
リボベジは、キッチンにグリーンが欲しいときなどにもおすすめです。最近では、リボベジ専用のおしゃれな容器なども販売されているので、そういった商品を活用すればさらにおしゃれなインテリアとして活躍してくれます。
デメリット
リボベジは本来捨てるものを利用するのでデメリットは特にないですが、強いて1つ挙げるとすれば、水交換が少〜しだけ面倒であるということでしょうか。
「朝起きたときに水交換」などと自分ルールを決めておくといいかもしれません。
リボベジ専用のおしゃれな容器も
せっかくならばオシャレなリボベジ容器で、空間を彩る”インテリア”として活用するのはいかがでしょう?
インテリアや雑貨の販売を行う株式会社スパイスの「リボベジガラス」は可愛らしい見た目はもちろん、2重構造になっているので水交換や手入れが簡単にできるのが嬉しいポイント。
形は4種類販売されていて、野菜の形状によって使い分けることができます。
あなたも気軽にリボベジ!はじめてみよう!
いかがだったでしょうか?
あなたも野菜の切れ端と容器さえあれば、すぐに”リボベジ”を始められますよ。
今回紹介したコツを頭に入れておけば、野菜の栽培経験が無くてもOK!
ちょうどいい量を収穫することができ、キッチンに緑があって癒しにもなります♩
気軽な気持ちで挑戦してみて下さいね。