オススメ苗の選び方【ナスやきゅうりの見極め方を紹介!】|若手農家が教える家庭菜園

オススメ苗の選び方【ナスやきゅうりの見極め方を紹介!】|若手農家が教える家庭菜園

家庭菜園をするとき、苗を購入してきて植え付ける方は多いと思います。

いざ購入する際は、どんな苗を選ぶべきか悩みどころですよね。

野菜作りには、「苗半作」という言葉があるくらい、苗の良し悪しで収穫量が左右されると言われています。

そのため、良い苗を作ったり、良い苗を見極めて植え付けられるかどうかが重要になってきます。

この記事では、農家の私が、良い苗の選び方を含めて、苗について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね♩

良い苗の特徴とは?

良い苗の特徴とは?

野菜の種類によって、大きさ等の違いはありますが、良い苗を見分けるポイントはどの野菜でも同じです。

基本的には、茎が太くしっかりしていて茎の節間が短く葉が密集しているものが良い苗になります。

その他にも良い苗には以下のような特徴があります。

いい苗の特徴

  • 茎が太い
  • 節間が短い
  • 葉が大きくて厚みがある
  • 葉の色が濃い
  • 根元がグラついていない
  • ポットが大きい

悪い苗の特徴

悪い苗の特徴

反対に、悪い苗の特徴も覚えておきましょう!

生育が悪くて売れ残り、さらにそのまま大きくなるなど悪循環をした苗が多いです。

悪い苗は植え付け後も回復しないことが多いです。収穫量にも影響がでますので、できれば避けたいところ。

悪い苗の特徴には以下のものがあります。

悪い苗の特徴

  • 茎が細い
  • 徒長している(節間が長い)
  • 葉が小さくて薄い
  • 葉が黄緑い色や茶色っぽい
  • 下葉が枯れている
  • 生長点が死んでいる
  • アブラムシがついている
  • 虫食い

オススメな苗の選び方【具体的に野菜ごとに紹介!】

ナス科(ミニトマト、ナス、ピーマンなど)の苗選び

ナス科(ミニトマト、ナス、ピーマンなど)

本葉が6~7枚ほどで、蕾もしくは咲き始めのものを選びましょう。

花が咲いている場合は、なるべく花が大きなものを選んでください。

また、できれば子葉(双葉)が残っているものを選びましょう。養分不足になると葉を落としやすいので、子葉が残っているものは、元気な証拠です。

きゅうりの苗選び

きゅうりの苗

まず本葉が3~4枚のものを選びましょう。

葉の表面に産毛が生えているのは元気な証拠です。産毛の量は品種によって少ないものもあるので、同品種の中で産毛がしっかり生えているものを選びましょう。

また葉の裏側をチェックして、葉脈がくっきりと出ているものは健康な苗です。

接ぎ木苗について|家庭菜園でおすすめ!

家庭菜園でおすすめ。接ぎ木苗。

接ぎ木苗。よ〜く見るとつなぎ目がわかります。


「接ぎ木苗」という言葉は聞いたことありますか?

接ぎ木苗は、根元(台木)の部分と、成長して果実がなる部分(穂木)で別々の種類を繋ぎ合わせた苗のことです。

根元に病害や害虫に強い品種を使い、果実がなる部分には収量や品質を重視した品種が用いられていることが多いです。

違う品種を接ぎ木をすることにより、病害虫に強くなり連作障害が起こりにくくなります。家庭菜園ではスペースが限られ、連作せざるを得ない場合もあります。接ぎ木苗を使うことで、連作障害を起こしにくく、収穫量を増やすことも可能です。

しかし、自根苗に比べると2~3倍ほど高い価格で販売されています。

連作障害などのリスクや、輪作など畑の状況と照らし合わせて、接ぎ木苗の購入も検討してみてくださいね♩

家庭菜園で苗を購入するタイミング

苗を購入するタイミングは、植え付けの直前がおすすめです!

あまり早くに購入してしまうと、植え付けまでの管理の間に、状態を崩してしまう可能性があります。せっかく良い苗を購入しても、植え付けずにいると結果として老化苗になってしまうので注意しましょう。

また、夏野菜の苗は4月の頭頃から店頭に並び始めます。この時期に販売されている苗は加温されたハウスで育成されたものがほとんどです。

家庭菜園で何も対策をせずに植え付けてしまうと、寒さで枯れてしまう可能性が高いです。店頭に並んでいる=植え付けられるというわけではないですし、早く植え付ければ早く収穫できるわけでもありません。

お住まいの地域、植え付ける環境などに合わせて、適切な時期に購入し、植え付けるようにしましょう!

良い苗を購入するコツ

良い苗を購入するコツ

野菜の苗の選び方をご紹介しましたが、そもそも良い苗に巡り合えないことには購入することができません。

良い苗を購入するには、管理の行き届いたお店で入荷直後に購入することです。入荷から時間が経っていると肥料切れや老化していることも多いです。

まずは日ごろからホームセンターや園芸店に通ってみましょう。

店員さんに新しい苗がいつ頃入荷するのか教えてもらうのがおすすめです。最近では苗の入荷予定が張り紙などで紹介しているお店もありますので、チェックしてみてください。

ご自身の中で植え付けのスケジュールが決まっているかもしれませんが、良い苗に巡り合えなかった場合は、購入をやめる勇気も大切ですよ。

種から育てた方がいい野菜

種から育てた方がいい野菜

販売店ではとても多くの野菜の苗が販売されています。しかし、種類によっては苗を植え付けるよりも、種から育てた方が上手くいくものもあります。具体的には以下のような種類です。

  • 枝豆
  • いんげん
  • そら豆
  • オクラ
  • 白菜

これらの野菜は苗の販売もされています。前作との兼ね合いなどで、種をまく時間的余裕がない場合は苗を植え付けるのも有効です。状況に合わせて使い分けてみてくださいね。

それではまた!

▶︎若手農家が教える「簡単な野菜の育て方」もチェック!