すっきりと爽やかな香りで人気のあるミントは、初心者の方でも育てやすく、ハーブ栽培が初めての方に是非試していただきたいハーブのひとつです。
今回は、ミント栽培に挑戦したいと考えている方向けに、栽培方法のコツやを解説します。
たくさん収穫できたときのミントの活用方法も紹介するので、是非参考にしてみて下さいね♩
ミントの特徴
ミントはシソ科ハッカ属に分類される植物の総称です。
料理やお菓子作りなどにもよく利用されるハーブのひとつで、日本語では「ハッカ」と呼ばれることもあります。草丈は大体30cm~60cm程度のものが多く、地下茎を伸ばしてどんどん増えて行くのが特徴です。
中には地面を這うように伸びていく種類もあり、さまざまな用途で楽しむことができます。開花期は主に夏~秋とされていて、白色や薄紫色のような小さくて可愛らしい花を咲かせます。
ミントの種類
ミントはインド・北米・ブラジル・ヨーロッパ・日本などに広く分布していて、世界中でたくさんの品種が栽培されています。
代表的な品種は、ペパーミントとスペアミントの2種類ですが、香りや葉の形などそれぞれに特徴を持ったミントがあり、あなたが気になるものを育ててみるといいでしょう。
ハッカ
日本をはじめ中国などにも分布しているミントの一種です。
ミントの中でもメントールが特に多く含まれているのが特徴。
スペアミント
別名「オランダハッカ」や「ミドリハッカ」とも呼ばれるスペアミントは、ヨーロッパをはじめ中近東や東南アジアなどに広く分布しているミントです。
ミントの中では最もポピュラーな品種で、料理やカクテルなど幅広い用途で使用されています。
ペパーミント
別名「セイヨウハッカ」とも呼ばれるペパーミントは、ミントの中でも強い刺激を持つのが特徴です。葉は先端が尖ったような形をしていて、紫色に近いような淡いピンク色の花を咲かせます。
アップルミント
アップルミントはその名の通り、りんごとミントを合わせたような香りがするのが特徴です。
クセが少なく甘みのある香りで、お菓子やハーブティーなどに利用されています。
ペニーロイヤルミント
ペニーロイヤルミントは、ミントの中では珍しく地面を這うように成長していきます。
「ガーデニングで地面が見えるのも嫌だし、隙間から雑草が生えてきたりして困る」という時に、庭の隙間を埋めてくれる便利な植物です。
ペパーミントに少しクセをプラスしたような香りがします。
ミントはプランター栽培がおすすめ!
ミントは、ハーブの中でも非常に育てやすく、繁殖力の旺盛な作物です。
繁殖力が旺盛なのは一見いいことのようにも思えますが、放っておいても勝手に増えてどんどん範囲を広げていきます。地植えで植えると想定していない場所にまでミントが繁殖してしまうということになりかねません。
一度増え過ぎてしまうと他に植えている植物に影響が出たり、隣の家の庭にまで侵入してしまったりとトラブルに発展することもあり得ます。
したがって、ミントを育てたい方は、地植えではなくプランターを活用するのがベストです!
ミントの育て方・栽培方法
栽培スケジュール
・収穫:5月上旬~10月下旬
・肥料:3月上旬~4月下旬
・開花期:6月上旬~9月下旬
土の選び方
ミントは丈夫で育てやすいので土質をそこまで気にする必要はありません。ミントを育てる際は、ホームセンターなどで売られているハーブ用や野菜用に配合された培土を使いましょう。
ミントの種まき
ミントを育てる場合、苗から育てるのが一般的ですが、種から育てるのが不可能というわけではありません。ミントの種まきに挑戦してみたいという方向けに手順を紹介します。
- ポットと土を用意する
- ポットに土を詰める
- 土を入れたポットに種をまく(2~3粒まくと失敗が少ない)
- 種が流れないように水をあげる
ミントの植え付け
ミントは種からでも育てることができますが、一般的には苗を植え付けて育てる方法が簡単です。
植え付け時期は春は4月~5月下旬、秋は9月~10月上旬に行うようにします。植え付け手順は以下の通りです。
- プランターを用意する
- 用意したプランターにハーブ用の培土などを入れる
- 苗を植え付ける
- 苗が土に埋まるように押さえる
- 水をたっぷりあげる
水やり
ミントはやや湿り気のある土壌を好むので、土の表面が乾いてきたなと感じたら水をやるようにしましょう。特に暑い時期など、プランター栽培では水切れを起こしやすいので注意が必要です。
ミントの肥料
ミントは肥料がなくても育ちますが、年に一度くらいは肥料をあげて生育を促すのがおすすめです。
肥料をあげるタイミングは、春の新芽が伸びてきたころを目安にゆっくりと効いていくタイプの肥料をあげてください。
ミントの置き場所
ミントは日当たりの良い場所がおすすめですが、強い直射日光にあたると葉が枯れたりすることもあるので注意が必要です。半日陰の風通しのいい場所などで育ててあげましょう。
ミントの増やし方:挿し芽で増やそう!
ミントは挿し芽で簡単に増やすことができます。行う時期は春と秋がおすすめですが、真夏と真冬以外の季節であれば問題ないです。
- ミントの茎の先端を5~6cmほど残してカットする
- 水に浸かる部分の葉っぱをカットする
- 水を入れ容器にミントを挿して根を出す
- 根が出てきたら土を入れたポットに植える
- 水やりをする
ミントの収穫
植え付け後、育ってきたなと思ったら随時収穫していきましょう。上手くいけば春~秋まで収穫を楽しめますよ。
ミントの活用方法は?
ミントは、さまざまな利用方法がある万能ハーブです。おすすめの活用方法をご紹介します。
ハーブティー
収穫したてのミントをポットに入れてお湯を注ぐだけでミントのハーブティーのできあがりです。ミントが収穫できたらまず試していただきたい活用方法です。
ハーブウォーター
ミントのハーブウォーターは、ピッチャーなどに水とミントをたっぷり入れて冷蔵庫で冷やしたら完成です。ミント以外のハーブやレモンを入れるのもおすすめ。
ドライハーブ
たくさん収穫できたらドライハーブにしてみるのもおすすめです。ドライハーブの作り方は、カットしたミントを紐でまとめて風通しのいい場所で乾燥させるだけ。乾燥させる間は香りを楽しみつつ、ナチュラルな雰囲気の出る飾りとしても活躍してくれます。
ミントを気軽に育ててみよう!
今回は、家庭菜園初心者でも簡単に栽培できるミントの育て方を解説しました。
ミントは病気や害虫に強く、とても育てやすい植物なので気軽に試してみて下さいね♩
それではまた!