料理の彩りや香り付けに欠かせないハーブの1つ「パセリ」。
実は、室内でも簡単にパセリを栽培できるというのをご存知ですか?
この記事では、パセリを室内で育ててみたいという方向けに、育て方や注意点をご紹介します!
パセリの基本情報
地中海沿岸が原産地のパセリは、セリ科の二年草のハーブです。とても丈夫な植物で、過度な乾燥にだけ気を付けてあげればどんな場所でも育てることができます。
パセリと聞くと料理の添え物としてよく利用される縮れたタイプを指すことが多いかと思いますが、さまざまな種類が栽培されています。
カーリーパセリ|パセリの種類①
カーリーパセリは、日本で最も利用されているパセリです。葉が縮れてカールしているような形状が特徴で、香りが強く葉は少し硬めで料理の添え物やドライハーブとしても利用されています。
主に日本では「モスカールド」、「パラマウント」、「中里パセリー」、「グランドパセリー」などがよく栽培されています。
イタリアンパセリ|パセリの種類②
平葉種のイタリアンパセリは、爽やかな香りが特徴でさまざまな料理に利用されています。カーリーパセリ同様、とても育てやすく家庭菜園初心者にもおすすめです。ヨーロッパでは平葉種のパセリがポピュラーで、料理の香りづけや彩りとして欠かせない存在となっています。
チャービル|パセリの種類③
平葉種のチャービルは、「グルメのハーブ」とも呼ばれさまざまな料理に利用されています。見た目はイタリアンパセリに似ていますが、やさしい風味と甘い香りが特徴のハーブです。
コリアンダー|パセリの種類④
タイ料理やインド料理などに欠かせないハーブのひとつであるコリアンダーも実はパセリの一種です。葉以外にも根や種子も食用として利用されています。
ルートパセリ|パセリの種類⑤
ルートパセリは「根パセリ」とも呼ばれ、肥大した根を食べるパセリです。味も食感もニンジンに似ていてほのかに甘みがあります。日本ではあまりなじみがないですが、主にヨーロッパなどで古くから親しまれてきた野菜です。
パセリに適した栽培環境は?
パセリは基本的には日当たりのいい場所を好みますが、強い直射日光に当てると葉が焼けてしまうことも。
室内で育てる場合は日が入る窓辺などに置くのがおすすめ!
霜や北風にあたると葉が傷むこともありますが、耐寒性があるので室内であればそれほど心配する必要はありません。
パセリを室内で育てる方法
パセリは日光が入る場所であれば、室内でも育てることが可能です。
ここでは、パセリの基本的な育て方を紹介します。
パセリの栽培スケジュール
収穫:7月下旬~12月中旬
開花期:6月上旬~7月下旬
栽培スケジュールは、中間地で栽培する際の目安です。住んでいる地域や天候によって多少のズレが生じることもあります。
パセリ栽培に準備するもの
・プランター
・培土
植え付け
パセリは種からでも育てることが可能ですが、初心者の方は苗を購入して植え付けるのがおすすめです。
植え付ける時期は、4~5月と9~10月の年に2回。この頃になるとネットやホームセンターで苗が販売されるのでチェックしてみて下さい。
プランターに「野菜用またはハーブ用の培土」を入れて苗を植え付けます。
パセリは根が傷つくと根付かないという性質を持つため、根についた土をできるだけ崩さないように慎重に植えましょう。
同じプランターに何株か植える場合は、15~20cm程度の間隔をあけるようにしてください。
水やり
パセリは乾燥に弱い植物のため、プランター栽培では水切れしないように注意が必要です。
土の表面が乾いてきたなと感じたら水やりをしましょう。
追肥
葉が黄色くなったり、元気がないと感じたら液肥などで追肥を行いましょう。
冬は肥料を与える必要はありません。
収穫
カーリーパセリなど、縮葉種のパセリの場合は葉が縮れてきたころが収穫の目安です。
イタリアンパセリやチャービルなどの平葉種は、葉が伸びてきたらいつでも収穫することができます。
パセリを収穫する際は、大きく育っている外の葉の根元から順番に収穫していきましょう。
花が咲いてしまうと葉が固くなってしまうので、花芽が出たらすぐに取り除くようにしましょう。また、収穫するついでに下の方の古い葉などを取ってあげることで通気性がよくなります。
気を付けたい病害虫
病気が発生したらその部分を取り除いて対処してください。害虫については見付けたらすぐに捕殺でOKですが、アブラムシがついてしまうと取り除くのは難しいのでホームセンターで売られている農薬などを使用するのがおすすめです。
パセリを水耕栽培で育ててみよう!
パセリを室内で育てたい方には土を一切使用しない水耕栽培もおすすめです。ここでは、身近なものでできる水耕栽培の方法を紹介します。
準備するもの
・タッパー容器
・ペットボトル(500ml)などの容器
・キッチン用のスポンジ
・液体肥料
水耕栽培容器の作り方
1.500mlのペットボトルの上から1/3程度で切る。
2.カットしたら口が付いている部分を逆さにしてセットして完成。
パセリの水耕栽培の始め方
- スポンジを3cm角でカットする
- カットしたスポンジの半分位の深さまで十字に切り込みを入れる
- タッパーにスポンジを並べて2/3が浸かるように水を入れる
- スポンジの切り込み部分に2~3粒ずつ種をまく
- 毎日水を取り替える
- 根が伸びて来たらペットボトルで作った容器に植え替える
肥料・水交換
水耕栽培では、液体肥料と水を入れた培養液で育てていきます。発芽したタイミングで容器に培養液を入れましょう。培養液を作る際は、肥料の希釈濃度を守り水位が低くなったらその都度培養液を追加します。
1~3週間に一回は培養液を交換するようにしてください。特に夏場などは雑菌が繁殖しやすいため注意が必要です。
収穫
収穫は、プランター栽培と同様に行います。外側の葉から収穫していきましょう。
キッチンでパセリを育ててみよう!
今回は、室内でも簡単に行えるパセリの育て方を紹介しました。
パセリはとても育てやすく失敗が少ないので家庭菜園初心者の方にもおすすめのハーブです。
難しそうなイメージのある水耕栽培も身近にあるものでできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね♩
それではまた!