ぷるるんとした食感と独特のヌメリが特徴のなめこ。
「味噌汁の具の中ではなめこが一番好き!」という方が多いですが、お味噌汁以外のなめこの調理方法をあなたは知っていますか?
というわけで今回は、管理栄養士の資格を持つ筆者がおすすめする「なめこレシピ」を紹介します♩
なめこってどんなきのこ?
なめこは漢字で「滑子」と書きます。滑るという漢字に納得ですね!
天然のなめこは秋に涼しい地域のブナやミズナラの倒木や切り株に生えます。普段スーパーで見るなめこは小ぶりのものが大きいですが、天然のなめこは傘が10㎝以上になることもあります(栽培なめこでも、大きく育てている生産者もいます)。
そしてなめこ特有のヌメリには、不溶性の食物繊維が含まれます。不溶性食物繊維は腸内の善玉菌の働きを活性化させたり、脂質の吸収を妨げたり、便秘の改善に働きます。
きのこ類全般に言えることですが、きのこが持つ旨味成分は水からゆっくりと温度を上げることにより最大限に引き出されます。
なめこを汁物や鍋物に使う場合は、沸騰してからではなく水の状態から入れることがポイントです。
なめこが含む栄養素
スーパーでいつでも気軽に購入できるなめこ。
栄養面ではどうでしょう?
なめこは主に食物繊維を含みます。なめこ100g中に食物繊維は3.4g。他の栄養素は微量ですが、100gあたり15.2kcalと超低カロリー!独特の食感とヌメリは他の食材にはない特徴です。
なめこは加熱前に洗い、加熱した後のヌメリ成分は洗い落とさないようにしましょう。加熱後にヌメリを取りすぎると風味もなくなり、水溶性の食物繊維も流れて行ってしまうことになります。
「なめこのヌメリが大好き!」「ヌメリがたまらない!」というヌメリフェチの方には、水洗いした加熱前のなめこを密閉容器に入れ、ひたひたの水を入れ一晩置いてから使うとヌメリが多くなっておすすめです。
なめこを使った簡単レシピ3選
栽培されているなめこは1年中スーパーで手に入れることができます。
石づきが付いている場合は石づきの部分を切り落とし、バラバラにしてから使用しましょう。
市販のなめこはそのまま使うと若干酸味を感じるため、加熱前にしっかり水洗いすると酸味を流してより美味しく調理することができますよ♩
農家レシピ①:なめことだいこんの塩昆布和え
塩昆布の旨味となめこの旨味で、旨味がより強く感じられます。
大根のシャキシャキ感も加わり、サラダ感覚。低カロリーでモリモリ食べられますよ。
材料(2人前)
なめこ | 90〜100g |
大根 | 1cm〜2cm |
塩昆布 | 5g |
レシピ
1.なめこを耐熱ボウルに入れてラップをし、電子レンジ500~600wで2分間加熱する。
茹でてもOK。
2.ラップを取り、塩昆布を混ぜる。粗熱を取ってサイドラップをし、冷蔵庫に入れて冷やす。
3.食べる直前に千切りにした大根を入れて混ぜ、皿に盛り完成。
農家レシピ②:おつまみに!なめこのネギ醤油漬け
さっぱりとしたおつまみにピッタリの1品です。
ご飯にかけたり、冷ややっこにかけるなどしても美味しく食べられます。
材料(2人前)
なめこ | 90〜100g |
長ネギ | 5cm〜8cm |
醤油 | 小さじ1 |
酢 | 小さじ1 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
ごま油 | 小さじ1/2 |
おろし生姜 | 少々 |
レシピ
1.なめこを耐熱ボウルに入れてラップをし、電子レンジ500~600wで2分間加熱する。
茹でてもOK。
2.みじん切りにしたネギと残りの材料を1に入れ、混ぜ合わせて完成。
農家レシピ③:なめこのかきたま汁
一晩水に漬けておいたなめこを使用することで、かきたま汁に天然のとろみをつけることができます。とろみがあることで卵のフワフワ感も増しますよ!
材料(2人前)
なめこ | 50g |
三つ葉や小松菜 | 適量 |
卵 | 1個 |
だし汁 | 300cc |
薄口醤油 | 小さじ1 |
みりん | 小さじ1 |
塩 | 2つまみ |
レシピ
1.水洗いしたなめこを密閉容器に入れ、ひたひたの水を入れて一晩冷蔵庫で保管する。
2.小鍋に1とだし汁、薄口醤油、みりん、塩を入れて中火で加熱する。
3.軽くお湯が沸いてきたらよく溶いた卵を少しずつ回し入れる。
4.火を止め、適度に切った三つ葉や小松菜を入れて完成。
農家プチコラム:なめこの保存方法
なめこは冷蔵で販売されていることがほとんどですが、冷蔵だと2~4日程度が限度です。
というのも、きのこは生きています。日数が経つごとにポリ袋の中にガスが溜まって、袋が膨張していきます。そしてガスが出るとどんどん劣化していくのです。
長期保管ができないのがネックですが、実は冷凍すると長期保存ができます。
生のまま洗い、ザルでしっかりと水を切った後、使いやすい量ごとにラップでまとめて冷凍庫へ。使うときは凍ったまま調理してしまえばOK♩
まとめ
いかがだったでしょうか?
なめこの栄養価や特徴、なめこを使った農家の簡単レシピを紹介しました。
紹介した料理以外にも、和風パスタや鍋物、スパイスカレーに入れても美味しく召し上がれますよ。
そしてきのこは1年中食べることができるヘルシー食材です。ダイエット中やボディーメイク中もモリモリ食べることができますね!