ルッコラを食べたことはありますか?
ルッコラは他の野菜と比べ、ご家庭で栽培しやすいベビーリーフです。
本記事では、新鮮でおいしいルッコラを収穫できるように、ベビーリーフ農家が”ルッコラ栽培のコツ“をお伝えします!
そして今回は、プランターで手軽にできる、簡単な栽培方法を解説していきます。
「ルッコラ好きだけど、家庭菜園は初めて…」
「以前ルッコラを育ててみたけど、上手く栽培できなかった…」という方でも安心ですよ♩
ルッコラの特徴【基本情報】
ルッコラはアブラナ科の野菜。
イタリア料理によく使われ、近年日本でも人気が出てきています。
飲食店では見かけたことがあると思いますが、スーパーや青果店などでは、取り扱っているところはまだまだ少なく、やや入手しにくい野菜です。
ピリッとした味が料理にアクセントをもたらすベビーリーフです。
ルッコラの種の購入方法
最近ではルッコラの種がホームセンターなどで購入できます。野菜の種を扱う種苗店は店舗が日本全国どこにでもあるので、調べてみたら近所にあったりしますよ。
ネットで種を販売する業者も多いので、ネットで買ってみるのも手軽でGood!
ルッコラ栽培に必要な土や農業用品って何?
家庭菜園初心者の方ならば、土と農業用品は何がいいのか迷うこともあるでしょう。
土はホームセンターなどに売っている培養土や種まき用の土を使っても問題ありません。ベビーリーフは栽培期間も短く、それほど肥料を消費しません。
自宅の土よりは種まき用の土を購入する方が失敗しないでしょう。
プランターは通常のもので問題ありません。あなたが育てたい量のサイズのものを購入しましょう。
ルッコラが栽培しやすい時期っていつだろう?
ルッコラが栽培しやすい時期は春と秋になります。ルッコラはもともと地中海沿岸が原産と言われており、暖かい気候を好みます。
夏場は暑すぎたり、冬は寒すぎるため、栽培にはあまり向きません。
ベビーリーフ農家の私の場合、夏場は暑くなる前に種をまきます。冬場はハウスで栽培することで、気温を高めてなんとか栽培をやっていますよ。
土の準備
まずはプランターに土を用意しましょう。
プランターに土をのせ、土が水平になるように入れることが大切です。
この時に凸凹があると水はけが変わってしまうので、水平にすることで、場所によっての成長のムラが少なくなります。
種まきの方法は2種類
ルッコラの種まきは、線まき・ばらまきの2つの方法があります。
線まきとは、一定の線を作り種をまくことで、ばらまきは線を作らずにまく方法です。
プランターでやる場合はばらまきでもOKです。
ばらまきをする場合、均等にまくことが大切です。
まいた種の量が多すぎたり、一箇所に多く種をまくとその部分だけ多く発芽し、ムラができてしまいます。
種をまいたあとは必ず、土を被せていっぱいの水をやりましょう。
ルッコラの手入れ
種まきをしてからは、水の管理とルッコラの様子をみることをしましょう。
例えば、朝は土が少し湿っていたから水をあげずにいて、日中晴れただけでも、土が乾いて枯れてしまうことがあります(私も何度も天気を読み違えて水をあげずに枯らした経験があります)。
数日間自宅を離れる予定がある時などは、栽培を避けた方がいいでしょう。
発芽してからは水の管理と葉っぱの様子を見る
発芽したら、日光を当てるようにしましょう(ビニールなどは外す)。
日光を当てることで、光合成をして葉っぱの色が緑になってきます。
ここからは土の水分を保つことと、ルッコラの葉っぱに虫がいないことをチェックすることが大切になってきます。
雨対策を!ベビーリーフは雨に弱い
軒下なら通常の雨がプランターに入ることはありませんが、台風など大雨の場合はプランターにも雨が入ってしまうことがあります。
そうなるとベビーリーフはすぐ枯れてしまうので、室内へ入れるのがいいでしょう。また、風が強い日もものが飛んできて、長時間プランターの上に乗った状態だと枯れてしまいます。
病害虫対策:アブラムシには注意!
収穫するまではアブラムシが出ていないか、確認することを忘れないようにしましょう。
アブラムシは1カ所に出ると、ほかの葉っぱにも広がるので、思い切ってその株は捨ててください。
一生懸命育てて、捨てることは悲しいと思いますが、それをしないと全株へ広がってしまいます。特に大きくなった場合はアブラムシが出やすくなりますよ。
収穫
プランターの水の管理をすれば、たった1ヶ月程度でたっぷり収穫できます♩
時期によっては2〜3週間程度で収穫できるかも。
収穫時は根っこを切らないことが大切です。特にベビーリーフは弱い野菜なので、強くすると、潰れてしまいます。収穫は丁寧にハサミで行うといいでしょう。
収穫の時間帯と保存方法
ルッコラを含むベビーリーフを収穫するなら朝または夕方がおすすめです。
日中に収穫すると気温が暑く、収穫するとしなびてしまう事があります。
また、切った後は水やりを忘れないようにしてください。
収穫後、ベビーリーフを保存する場合、タッパーを使うといいでしょう。タッパーの底にキッチンペーパーを引くと水分がたまらずに腐りにくくなりますよ。
この方法だと、冷蔵庫に入れておくと1週間くらいの期間保存できますよ。
収穫したルッコラをおいしく楽しもう!
ルッコラは生で食べるのがおすすめです。 加熱などをして食べることもできますが、個人的にはサラダやパスタ・ピザなどにのせて食べることが好きです。
ピリッとしたアクセントが加えられて美味しいですよ。
彩りもよく、市販のピザでも少し豪華に見えます♩
ぜひ自宅でルッコラを作り、とりたてのルッコラを味わってみてくださいね。
また、同時に他のベビーリーフにも挑戦してみると、彩りのいいベビーリーフサラダができるのでおすすめですよ。
農家のワンポイントアドバイス
ベビーリーフ農家の私は、種をまいてからはビニールを被せて発芽させています。経験上、これをすると朝晩が寒い時でも保温ができ、土の保湿ができます。
この対策方法によって、私の農園では発芽率が格段に上がりました。
「発芽率があまり良くないな〜」という方は試してみてくださいね。
それではまた!