脱サラ農業で失敗する人の特徴

脱サラをして農業で失敗する人の特徴とは?知らなきゃ後悔する4項目

脱サラしていざ農業を始めようとしても、世の中には残念ながらうまくいかない人が一定数います。

なぜ彼ら・彼女らはうまくいかなかったのでしょうか?

今回は、そんな脱サラして農業を始めても失敗してしまった人の特徴と例を紹介していきます!

くれぐれも同じ失敗をしないよう、気をつけてくださいね!!!

脱サラ農業でも失敗する人の特徴①熱意がない人

農業への熱意がない人は失敗する

熱意がなければ脱サラして農業を始めてもほとんどの確率で失敗します。

元商社マンのAさんは、いわゆるエリートと言われる会社で働いていましたが、激務に体が追いつかなくなり、とうとう退職。

そして新しく始めたのは、高齢化が進み、若手の自分が勝てる見込みが高そうと思った農業。

「農業は参入障壁も高いし、ハードルが高いけれど、その分生き残ればチャンスは大いにある!商社ほど辛くはなさそうだし、商社での経験を生かせば、俺ならなんとかなるだろう。下手したら億万長者も夢じゃない!ちょっくらやってみよう!!」

しかしながら思いとは裏腹に、待ち受けていたのは苦労の連続

「夏は猛暑、冬は大雪。体も心も辛すぎる。正直農業は向いてないんじゃないか…。大体、教え下手だから目で盗めって言われているけど、言う通りやっててもうまく作れないし、相性が悪いのか…?まともに売れそうな作物が作れないんじゃいつまでも休める余裕ないじゃん…。」

とうとうAさんは心が折れてしまいました。

Aさんは、農業なら商社ほど辛くもなく、簡単に成功できるのではという思い込みがありました。もともと農業にはあまり馴染みも熱意もなかったわけですが、一年目の辛いところで心がへし折られてしまいました。甘い考えで参入してしまったわけです。

確かに、農業は自主性にかなり依存しますから、休日も自由に取りやすいのは事実です。

しかし、それはある程度事業として軌道に乗っているから。Aさんの場合は、教えてもらう人との相性が悪かったと言う側面もありますが、最初の一年目は一生懸命やらなくてはいけないと言うところをつい見落としていました。体力という点でもかなりハードに感じられたでしょう。

こうした場合、一番良いのは、週末だけ農業を始めるなど期間を短くすることで成功に結び付けられる可能性があります。

農地を借りて週末だけ管理をする、それ以外のときには専門管理会社などが畑の管理をお任せするという週末農業もオススメ!!

農業自体にあまり熱意を感じない、体がついていかないという人にマッチする可能性があるわけです。期間が定められているのでそのときだけやれば良い、このような感覚でできるのも魅力といえますね!

脱サラ農業で失敗する人の特徴②独りでやろうとする人

独りで農業は失敗する

農業は孤独でやることも可能ですが、全て独りでやると時間がかかり苦労します。失敗の確率が高まるでしょう。

Bさんは、いわゆる農業女子に憧れて農業を始めた女性。

そこそこ良い企業で事務職をしていましたが、特に企業や業界に思い入れがあったわけではなく、たまたまTVで農業特集をみて農業に興味を持ち、退職。農家になることを決心しました。

決心してから農家になるまでは早かったのですが、彼女には大きな欠点がありました…。

それは、「何でもかんでも1人でやろうとすること」でした。

Bさんは昔からそこそこできるタイプで、努力すれば大抵のことを卒なくこなせるのが自慢でした。

今回も、自分1人で成し遂げようと必死に農業の本を漁り、夜遅くまで熱心に勉強し、土づくりや重い作物の収穫まで一生懸命やっていました。困ったこともなるべく自分で解決しようと人を頼らず、頭を悩ませながら取り組んでいました。

Bさんの言う通り、単独で脱サラ農業を始めよう、これは1人でやることも不可能ではないです。とはいえ、知識がなかったり技術や体力がなければ、1人でやろうとする時間も手間も多くかかってしまいます。

結果的に、Bさんも体が追いつかず途中で断念するということになりました。

最初は、専門家の指導を受けながら知識向上や技術力の向上に努めること、ある程度経験を積むことでノウハウも蓄積されるわけですから、実力となるものが身に付いた段階から1人でやるなどの考え方を持つことが大切なのではないでしょうか。

農業は古来から集落で行ってきた歴史もあります。技術の進歩があったとはいえ、全てを1人でやろうとするのは、とても難しいと言えるでしょう。女性ならなおさらです。

労働力なら、男性に頼るのも良いでしょう。

脱サラ農業で失敗する人の特徴③お金に不安になりやすい人

お金に敏感な人は失敗する

お金に関して敏感になりすぎるのも失敗する人の特徴です。

Cさんは一般企業のサラリーマンでしたが、程なくして農業界に参入しました。

そこでサラリーマンと大きく違うと感じたのは、お金に関する感覚です。

サラリーマンなら毎月安定したお金が入ってきますが、農家はそうではありません。毎月毎月が勝負。しかも最初は融資を受けて始めるので、不安はつきませんでした。

「作物を育てれば収穫して利益を得ることはできるけれども、自然の中には長雨が続くこともあれば雨が全く降らない晴れ続きになることもある。台風シーズンなどの場合では大切に育てた野菜などが台風でだめになってしまうこともある。借金や将来のことを考えると、本当にこのままで大丈夫かな?」

借金を抱えるという初めての経験、そして今後の必要な貯金額に対し、Cさんはあまりに不安になってしまいました。最終的にはお金に対する不安を払拭することができず、農家を辞めることに。

このようにお金に対して不安になりやすい人などは脱サラ農業で失敗してしまうリスクがあるため、このような事態を招かないためにもある程度の資金や預金は用意しておきましょう。

また、自分のメンタルが持つかどうか、許容リスクについても見直しをしておきましょう!

脱サラ農業で失敗する人の特徴④今まで仕事にあまり打ち込んだ経験がない人

仕事に熱心でなかった人は農業でも失敗する

今まで、一生懸命に働けてこなかった人も失敗しやすいです。(農業に限らずどの世界にも通じることではありますが…。)

仕事にはあまり打ち込んでこなかったDさん。田舎暮らしに憧れて農業を始めましたが、やはり長続きしなかったようです。

会社勤めをしているとき、あまりスキルがないと同じような仕事や比較的簡単で誰もができるような仕事しか任されませんでした。仕事が楽で助かると思っていたDさんですが、その分経験値を積むことができないという状態。

仕事にも飽きて農業でもしようかという考えのもと、機材を揃えて田舎に引っ越すも、熱意がなくうまくいかない日々に計画は頓挫してしまいます。

前向きな姿勢もないので状況も解決しません。最終的には農家をやめて、田舎の一般企業に転職したそうです。

このように自己啓発をしようといった前向きな姿勢がなければ、スキルアップへのハードルは高くなります。これは脱サラ農業でも同じことがいえるのですが、農作物を育てるためには知識が欠かせません。

どこかでしっかりやり込むという時間がないといつまで経ってもうまくいきません。仕事でのスキルや心構えなど基本的なところが農業に合わない人は、向いていないでしょう。

特に、野菜作りは天候に左右されるものですから自己啓発をしようといった意気込みがなければ失敗してしまう可能性は高くなるわけです。

まとめ

脱サラ農業で失敗しやすい人の特徴を述べてきました。

簡単におさらいすると…

  • 熱意がない人
  • 独りでやろうとする人
  • お金に不安になりやすい人
  • 今まで仕事に打ち込んだ経験がない人

でした。

自分が農業に向いているか、向いていないか、脱サラを考えている人はぜひ参考にしてくださいね。

 

最後に、脱サラ農起業をしたい!という野望があるけど、「実際にどうやって売上を伸ばしていくかイメージが湧かない…」という方におすすめの書籍を紹介して締めたいと思います。

「農地は広くないし従業員もいないけど、効率よく稼ぎたい!」という方は必見です。

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