室内でレモンを育てられる?|家庭菜園初心者におすすめ!室内レモンの育て方
鉢で栽培中のレモンの木

室内でレモンを育てられる?|家庭菜園初心者におすすめ!室内レモンの育て方

自分で栽培するのは難しそうなイメージのあるレモンですが、実は家庭菜園でも育てることのできる果樹のひとつです。

今回は、料理やお菓子作りに重宝するレモンの基本的な育て方をまとめました。

記事後半では、レモンを室内で管理する場合の注意点もご紹介♩

レモンの特徴

レモンの特徴

レモンはミカン科ミカン属の植物。

強い酸味と爽やかな香りが特徴のレモンは、揚げ物に添えるだけでなく、料理やお菓子、ドリンクなどさまざまな方法で楽しまれています。

寒さには弱く温暖な気候を好むのが特徴ですが、丈夫でそれほど手がかからないので果樹栽培は初めてという方におすすめな果樹なんです。

耐寒性については、品種によっても多少の違いがあるので住んでいる場所の気候に合った品種を選ぶようにしましょう。

日本で栽培されている品種

ここでは、日本でよく栽培されている品種とその特徴を紹介します。

リスボン|レモンの品種①

リスボン|レモンの品種①

リスボンは、レモンの中でも最も耐寒性と耐暑性に優れている品種です。原産地はポルトガルですが、カリフォルニアやアルゼンチンをはじめ日本でも広く栽培されています。食味については、酸味の強さと果汁の多さが特徴のレモンです。

ユーレカ|レモンの品種②

ユーレカは、イタリアや地中海沿岸を除いた主要生産国で多く栽培されている品種で、カリフォルニアをはじめオーストラリアやイスラエルなどでも栽培されています。

耐寒性はリスボンに劣るため、日本ではビニールハウスで栽培されることが多い品種です。食味は、果肉が柔らかくとてもジューシーで香りも優れています。

ビラフランカ|レモンの品種③

ビラフランカ|レモンの品種③

ビラフランカは、シチリアが原産とされている品種で、日本では1921年に広島県で栽培されたのが始まりとされています。

耐寒性はやや強めでトゲが少ないのが特徴です。現在でも主力品種として広く栽培されていて、日本で品種改良された「アンユーレカ」や「道谷系ビラフランカ」などがあります。

マイヤー|レモンの品種④

マイヤー|レモンの品種④

マイヤーは、オレンジとの自然交雑で誕生した品種です。皮の色はオレンジ色で丸みがある形をしていて、普通のレモンと比べてやや小さめなのが特徴。

食味についても一般的なレモンと比べて酸味や苦みが少なく甘い香りがします。耐寒性が強く育てやすいため、家庭菜園で人気の品種です。

レモンの苗を見てみる

レモンの栽培時期・栽培スケジュール

・植え付け:3月下旬~4月中旬
・追肥(地植え):3月・6月・11月
・追肥(鉢植え):3月・6月・10月
・収穫期:10月~4月
・剪定:3月~4月中旬

レモンに最適な栽培環境

日本で栽培されている品種

レモンは日光を好む植物のため、植え付け場所や鉢を置く場所は日当たりのいい場所を選びましょう。

また、耐寒性がそれほど強くないので霜や北風には注意が必要です。関東よりも西側の比較的温暖な地域であれば、地植えで管理することもできます。

冬の寒さが厳しい地域では、鉢植えがおすすめ!

レモンの植え付け・植え替え

レモンの植え付けの適期は、3月下旬~4月中旬です。地植えで複数のレモンを植える場合は、5m以上間隔を空けて植え付けるようにしましょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、果樹用の培土を鉢に入れて地植え同様に浅植えで苗を植え付けます。

植え付けたら水やりをして軒下などに置いておけばOK。

また、2~3年に一回は植え替えを行いましょう。

地植えの場合

地植えの場合は、日当たりと水はけが良好で、強い風が当たらない場所を選んで植えましょう。

50cm程度の植え穴に苗の根鉢を崩して根を広げ、動かないようにして土を入れていきます。その際、接ぎ木部分が土に埋まらないように浅植えするのがポイントです。植え付け後は、水をたっぷりあげましょう。

植え付け後は苗が折れたりしないように支柱などで対策を!

レモンの水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。夏場は特に水切れに注意して、1日2回水やりをしましょう。

地植えの場合は、植え付けて1年目は乾燥しないよう適度に水やりをします。根が活着する2年目以降は、水やりをする必要はありません。

レモンの追肥

レモンは肥料をたくさん必要とする植物のため、1年を通して肥料切れが起こらないようにしましょう。

鉢植えの場合は3月・6月・10月、地植えの場合は、3月・6月・11月年3回の追肥が必要です。

ゆっくりと効く緩効性肥料を与えてください。

レモンの木の剪定

レモンの育て方

植え付け後2年間は基本的に剪定は不要です。2年が過ぎて枝が伸びすぎていたり混みあっている場所があれば余分な部分を切り落とします。

剪定の目的は、枝をスッキリさせて日光を葉っぱに届けることが目的です。

混みあっている部分の枝や、枯れている部分を根元から切っていきましょう。剪定する際は、出てきたばかりの枝を切り落とさないように注意してください。

レモンの摘果

レモンの育て方

摘果を行うことで立派なレモンを収穫することができます。

実が多くなりすぎている場合は小さいうちに摘果するようにしましょう。1つの果実に葉が25枚程度あるのが目安です。

レモンの収穫

レモンの育て方

いよいよ待ちに待った収穫です。

レモンは10月頃から収穫が始まります。果実の色が緑色から黄色に変わる頃が収穫のタイミングです。また、熟す前のグリーンレモンも香りが良くておすすめですよ。

レモンの育て方:収穫する様子

レモンを育てる際に気を付けたい病害虫・対策方法

レモンを育てる際に気を付けたい病害虫

病気

レモンの病気で特に注意したいのがカイヨウ病です。カイヨウ病は、葉などにできた傷から感染する病気で、感染すると葉や実に斑点ができて自然落下します。

レモンには鋭いトゲがあり、風などによって葉や実が傷つけられて感染することもあるので、あらかじめトゲを切っておくorトゲなし品種を選ぶと安心です。

害虫

アゲハチョウの幼虫(アオムシ)アブラムシが付くことがあります。アブラムシについては捕殺が難しいので発生したら薬剤を散布して対処しましょう。

レモンを室内で育てる際のポイント

レモンを室内で育てる際のポイント

「レモンを室内で育てたい!」「観葉植物として楽しみたい」という方、お待たせしました。

レモンを室内で育てるポイント3つを紹介します。

レモンは、日光を好む植物なので昼間などは屋外で日光に当ててあげるのが理想的ですが、観葉植物として育てる場合や果実の味にこだわらない場合などであれば室内のみでも育てることが可能です。

鉢の置き場所

できるだけ日当たりが良好で暖かい場所に置いてあげましょう。

可能であれば春以降の晴れている日には直射日光を当ててあげると実付きがよくなります♩

水やり

鉢植えの場合、水やりはこまめに行う必要があります。土の表面が乾いたら水やりをします。

肥料

レモンは肥料をたくさん必要とする植物なので、年に3~5回の追肥が必要です。

屋外で栽培するのと同様に、ゆっくりと効く緩効性肥料を与えてください。

レモン栽培は初心者の方でもOK!

レモン栽培は初心者の方でもOK!

いかがだったでしょうか?

今回は、レモンの基本的な育て方をはじめ、室内での管理方法についても紹介しました。

果樹の中でも比較的育てやすいレモンは初心者の方にもおすすめ!ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

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